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風俗
「風俗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風俗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
ほんがんじべついん》の裏手にある本屋の店先を覗いて見ますと、その頃評判の高かった
風俗画報と申す雑誌が五六冊、夜窓鬼談《やそうきだん》や月耕漫画《げっこうまんが》....
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
になられたのは、申すまでもございますまい。それからまた、女房たちを始め、侍どもの
風俗が、まるで昔の絵巻から抜け出して来たように、みやびやかになったのも、元よりの....
「河童」より 著者:芥川竜之介
した。
四
僕はだんだん河童の使う日常の言葉を覚えてきました。従って河童の
風俗や習慣ものみこめるようになってきました。その中でも一番不思議だったのは河童は....
「奇遇」より 著者:芥川竜之介
。日本人が書いたのでは、七十八日遊記、支那文明記、支那漫遊記、支那仏教遺物、支那
風俗、支那人気質、燕山楚水《えんざんそすい》、蘇浙小観《そせつしょうかん》、北清....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
んだい?」
その日は一日店へも行かず、妾宅にごろごろしていた牧野《まきの》は、
風俗画報《ふうぞくがほう》を拡げながら、不審そうに彼女へ声をかけた。
「ちょいと....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
して見たくなるのでございましょう。これで、どのくらいじだらくな上下《じょうげ》の
風俗が、改まるかわかりません。やれ浄瑠璃《じょうるり》の、やれ歌舞伎のと、見たく....
「或る女」より 著者:有島武郎
乗り込むのはおもしろい。和服よりもはるかに洋服に適した葉子は、そこの交際社会でも
風俗では米国人を笑わせない事ができる。歓楽でも哀傷でもしっくりと実生活の中に織り....
「或る女」より 著者:有島武郎
盛論《きよもりろん》」というような大胆奔放な言説をもって思想の維新を叫んでいた。
風俗問題とか女子の服装問題とかいう議論が守旧派の人々の間にはかまびすしく持ち出さ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
一緒にいた。『私は彼らから彼らの住む世界についていろいろのことを聞いた、かなたの
風俗習慣や宗教に関すること、それから他のいろいろな興味ある事柄の話を聞いた。この....
「橋」より 著者:池谷信三郎
ら膝を打って、一着のモーニングをとりだしてきた。じつはこれはこの間やりました世界
風俗展で、巴里の人形が着ていたのですが、と言った。 すっかり着こむと、彼は見違....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
『かたわ娘』によって西洋の文明を示されたのである。(この『かたわ娘』は古い従来の
風俗を嘲ったもので、それに対抗して万亭応賀は『当世利口女』を書いた。が私には『当....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
楽地|也。 一、各自互に平和なり。 一、縮小して世界を観ることを得。 一、各地の
風俗を知るの便あり。 一、皆|其の知恵者より成れり。 一、沈黙にして雄弁なり。 ....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
たものは、米国でなければ出来ぬフィルムである。時折|露西亜の写真も来るが、これは
風俗として非常に趣味あるものであるが、とかくに不鮮明なのが遺憾である。それからか....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
奥深く、あちらこちらにあるオランダ人の住む辺鄙な渓谷のなかにあり、ここでは人口も
風俗習慣もかわらないのだ。休むことを知らないアメリカのほかのところでは、移住民や....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
れは朝鮮軍隊ほど切実の問題ではない)。軍隊は兵器を持って危険な存在だから、言語や
風俗を異にする民族の集合隊は適当と言えぬ。 日本人が漢民族の軍隊に入って働くの....