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「風入れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風入れの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吉原新話」より 著者:泉鏡花
鷺色鹿の子のふくろ字で、うめという名が一絞。紅の括紐、襷か何ぞ、間に合わせに、ト風入れに掲げたのが、横に流れて、地が縮緬の媚かしく、朧に颯と紅梅の友染を捌いたよ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ん」 「そのお慶たいことで、あんなに御普請が始まったり、こちらではまた御宝物のお風入れがあったりするのではありませんか」 女中たちはお松の迂闊《うかつ》を笑う....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
えんだよ、胆吹山で、しこたま薬草の標本を取って来ているが、それも押しっぱなしで、風入れもしてなけりゃ、分類もしていねえんだから、ひとつそれを一心不乱に片づけてみ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
。ゆくゆくは残らず、それを頭に入れるつもりでありましたけれども、その時は一通りの風入れでありましたが、「阿娑縛抄」百八冊を手がけてみたのも、その時のことでありま....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
、住居にしている中蔵の前に、コチョコチョと石を積上げた築山《つきやま》をつくり、風入れや、日光をわざと遮《さえぎ》ってしまって、漆喰《しっくい》の池に金魚を入れ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
日でなくていいと仰云るけれども私は八月中は毎日行こうかと思って居ります。あなたの風入れになるばかりでなく、毎日きまった距離をきまった時間に歩くのが或は私の体にも....
私本太平記」より 著者:吉川英治
場へかけて、驚くべき数量の武器やら甲冑が干しならべてあるのだった。 「ははあ、お風入れか」 老人は、眼をほそめた。治にいて乱を忘れず、の共感なのかもしれなかっ....