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風勢
「風勢〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風勢の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
眼つきになった。「だが、今度の、マルクス文学|擡頭の気勢は前例のものより、かなり
風勢が強いらしいですよ。」氏がだんだんいらだって来るので何とか云わなければならな....
「氷蔵の二階」より 著者:宮本百合子
ーっと塵埃を吹きつけ、ガタガタ鳴る露台の硝子の面を靄でもかかるように曇らして行く
風勢を眺めていた。 「――こんな風――私始めてだわ」 「ここは特別なのよ何故だか....
「少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
ます強くなる、それは一直線にのびて、少しも張ったりゆるんだりしない、これは上方の
風勢がさかんで、たこが傾斜せず、頭をふらず、つねに平衡をたもっているからである、....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
気の状を描き得たれども暴風の狂猛を捉ふる事|能《あたわ》ず、然るに北斎にあつては
風勢《ふうせい》のいかに水を泡立《あわた》たせ樹木を傾倒しまた人馬を驚かすかを知....