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風圧
「風圧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風圧の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
たもので、五、六百メートル上空で信管が働き、爆発する。非常に大きな音を発し、垂直
風圧が地上のものに対して働くばかりか、熱線を発して灼く。日本家屋は倒壊し、それに....
「地図にない島」より 著者:蘭郁二郎
いるうちにも、スピードはぐんぐん上って行くらしかった。いまにも吹き飛ばされそうな
風圧が加わって来た。 息も出来ないような
風圧に慌てた中野は、つい二三歩ばかり離....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
に従って人間は次第に自然を征服しようとする野心を生じた。そうして、重力に逆らい、
風圧水力に抗するようないろいろの造営物を作った。そうしてあっぱれ自然の暴威を封じ....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
えながら、それでもなお、潮流の速さのためだけではなくて、当然にも大きいものである
風圧を全部受けるために、やはり私から向うへ走り続けていたからである。 しかし、....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
れを書す。) 弟 桐城 張祖翼 逖先未定艸 風雨共帰舟、言従海外遊、鐙明孤塔遠、
風圧片帆遒、海水平如砥、客心間似鴎、他年応相済、莫漫説欧洲。 (風と雨とともに舟....
「長崎の鐘」より 著者:永井隆
空五百五十メートルの一点に一発のプルトニウム原子爆弾が爆裂し、秒速二千メートルの
風圧に比すべき巨大なエネルギーは瞬時にして地上一切の物体を圧し潰し、粉砕し、吹き....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
たように、武蔵は息が止まった。岩につかまっていても体をズズズと持って行かれそうな
風圧をおぼえた。……しばらく目をつぶったままじっと俯ッ伏していたのである。 し....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
しらの恥かしく うたゝ童にかへるかな 木炭車、神橋のそばに待ちながら、ブウブウ
風圧をかけている。しばらく動かず。外套の襟に首をすくめながら夜空の朝熊山を見て佇....
「鬼」より 著者:吉川英治
、この小屋の木材は脂を沸き出して煤は漆みたいに光っていた。 どうっ――と、強い
風圧がぶつかって来て、時折小屋の木材が軋む。ちょうど船底で怒濤を聞いているような....