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「風待ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風待ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
名娼満月」より 著者:夢野久作
、野崎島をめぐって神之浦へ切れ込むと、そこへ山のような和蘭陀船が一艘|碇泊って、風待ちをしているのが眼に付いた。 「ナアルほどなあ。千六旦那の眼ンクリ玉はチイッ....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
。それからようやく銚子となり、みちのりにして百五十里、風のない時には港へ寄って、風待ちをしなければならなかった。 で、玻璃窓の平八の乗った、淀屋の持ち船八幡丸....
私本太平記」より 著者:吉川英治
、喧騒にあふれ返った。 折ふし、裏日本特有な波濤でもあったから、 「一両日は、風待ちせねば、渡海はなるまい」 と、観られていた。 着御の、その夜は休んで、....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
という女がその中では殊に著名であったと謂っている。船の通いの間遠にして年々続き、風待ち日和待ちの長かった日本海側の湊場などで、こういう女性の利用せられたことはい....