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風水
「風水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風水の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
上っていくが、随分以前に一度通っただけなので道をよく覚えていない。そのうえ去年の
風水害で橋は全部流されてしまっているので渡るところがよくわからない。ところどころ....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
うと思う。 お弟子の名もはかないものである。 * 震災や火災や
風水害に関する科学的常識とこれに対する平生の心得といったようなものを小学校の教科....
「自由画稿」より 著者:寺田寅彦
望の実現ということにあったようである。たとえば、五穀の豊饒《ほうじょう》を祈り、
風水害の免除をいのり、疫病の流行のすみやかに消熄《しょうそく》することを乞《こ》....
「天災と国防」より 著者:寺田寅彦
くは北陸地方の水害の記憶がまだなまなましいうちに、さらに九月二十一日の近畿地方大
風水害が突発して、その損害は容易に評価のできないほど甚大なものであるように見える....
「日本人の自然観」より 著者:寺田寅彦
ないでいる、といったような場合が近ごろ頻繁に起こるように思われる。昭和九年十年の
風水害史だけでもこれを実証して余りがある。 西欧諸国を歩いたときに自分の感じた....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
打って変って強くなっているからというのである。尤もこの要求は、この間の思わぬ関西
風水害のおかげで政府の総予算の圧縮が必要となったため、明後年度からに延期されるこ....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
ハッキリしなくなるのである。 この点民政党(小川郷太郎氏)も大差がない。「一方
風水害、旱害、冷害、水害等の災害によって国民はもがいているのであって、国家はこれ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
なる土地の地形の進んでいる最中、その若い貴人が、急に亡くなられた。そうなる筈の、
風水の相が、「まろこ」の身を招き寄せたのだろう。よしよし墓はそのまま、其村に築く....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
たらしい。この災害のあとで、「班幣畿内諸神、祈止風雨」あるいは「向柏原山陵、申謝
風水之※」といったようなその時代としては適当な防止策が行われ、また最も甚だしく風....
「『尚書』の高等批評」より 著者:白鳥庫吉
の新來思想とが合せる時、その宗教的方面に結びつきしは方士の類なり。後に道教となり
風水説となれり。その道徳的方面に結びつきしは儒教也、易也。而して『書經』『禮記』....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
ってみた。 病気をしていない時は、相変らずの英雄生活がつづいた。支那事変や関西
風水害が起った頃である。凡そ、自分以外のことには無関心であったから、その頃の子供....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
ある。 「材木の話でざんすが、社長から話のありましたように、進駐軍向けとか、河川
風水害防止愛国工事とか唄いやしてタダのようにまきあげて運びだしてやすから、昨日の....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
の配置の美術的な、何事か朝鮮の昔がしのばれる。棺に納まっている婦人のは、骸は既に
風水に解けて容は止めなかったけれど、絹物の衣類調度と、胸の宝石貴金が昔のままに残....
「妖怪学」より 著者:井上円了
晴雨、豊凶を前定するなり。また、俗に雪は豊年の兆しなりと伝う。また、鴉はその年の
風水を知り、巣を樹木の高き枝に作るときは洪水あるの兆しとし、低き枝に作るときは大....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
す。しかし、これで知識経験は充分かと言うと、なかなかそうは言い切れません。地震や
風水害のようなこともありまして、その予防や避害に、もっともっと知識の進歩や設備の....