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「風眼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風眼の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
光と風と夢」より 著者:中島敦
結核、神経痛、胃痛も、此の習慣を改めさせることは出来なかった。肺炎と坐骨神経痛と風眼とが同時に起った時、彼は、眼に繃帯《ほうたい》を当て、絶対安静の仰臥《ぎょう....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
発疹に蒼白く横たわって息づいている。不潔と醜怪。狭い往来は病気の展覧会だ。狼瘡、風眼、瘰癧、それからあらゆる期程の梅毒――。 馬車は急ぐ。 老人の忘八が、馬....
颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
ったのでその前にも空はいくらかもう明るかったであろうから、ことによるといわゆる颱風眼の上層に雲のない区域が出来て、そこから空の曙光が洩れて下層の雨の柱でも照らし....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
路加はそのミルク・ホールの女中と心安くなり関係して悪質の病毒を受け、一夜のうちに風眼にかかり、酷い痛みに苦しみました。主人の注意で取りあえず医者の診察を受けたと....
取舵」より 著者:泉鏡花
漕廻していた曲者なのだ。新潟から直江津ね、佐渡|辺は持場であッたそうだ。中年から風眼を病らッて、盲れたんだそうだが、別に貧乏というほどでもないのに、舟を漕がんと....