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風習
「風習〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
風習の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
の僧侶たちと利害を同じうしていた主権者から最も苛酷な追究を受けた。この忌まわしい
風習が一部分古典時代の民族に移り伝わり、そうして中世の半野蛮人において最も強く現....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れを覚えて、指を切ったり血をすすったりはしなかったが、一人の弟を持った。 この
風習はその後二年も三年も僕につきまとった。 煙草を吸うこともやはりその頃に覚え....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ぼってしまう。そして夜の明けるまで、けっして地上におりて来ない。 このふしぎな
風習は、大昔、島が真夜中に大つなみにおそわれて、住民のほとんどが、浪にさらわれて....
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
である。 この石投げということは、俳諧の季題にある印地打ということなので、この
風習は遠い昔に朝鮮から伝来したものらしく、今でも朝鮮では行われているそうだが、そ....
「眉の記」より 著者:上村松園
にも日本的で奥ゆかしく聖なる眉と呼びたいものである。 いつの頃からかこの青眉の
風習が消え失せて、今では祇園とかそういった世界のお内儀さんにときどき見受けること....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
そういうふうに性の問題に関するかぎりこのおやじの態度や考え方にはどこか一般社会の
風習や秩序と相いれぬものがあり、しかもその気魄には実際彼が口でいうとおり実行しか....
「映画と民族性」より 著者:伊丹万作
かし得るものがあるかどうか。 説をなすものはさらにいう。畳の上に坐臥する日本の
風習は彼らのわらいを買うからおもしろくない。百姓の生活は見せないほうがよい。貧し....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
る様になったので、余はいくぶんか不快でなくなった。」 と書いてある。 かような
風習は欧洲と日本とでは大いに違うているので、少し註解。 そのうちに、ファラデー....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
を以て日常の食事を楽む点である、それが単に個人の嗜好と云うでなく、殆ど社会一般の
風習であって、其習慣が又実に偉大なる勢力を以て、殆ど神の命令かの如くに行われつつ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ふくらますことができたのだ。ところが、彼は生活費を補うために、このあたりの田舎の
風習にしたがって、あちこちの百姓の家に下宿し、食事の厄介になっており、そしてその....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
た彼女らはいかにもきめがこまかできれいである。すべて油でいためてたべるというその
風習のためなのであろうか、きめが大へん美しい。嘉興の煙雨楼は湖中の島なので景色の....
「中支遊記」より 著者:上村松園
る。 またしても思うのは戦争など何処でしているということである。野鳥も打たれぬ
風習に狎れ、悠々と自然のなかに溶けこんでいる。これが支那の本来の姿なら、これをわ....
「迷信解」より 著者:井上円了
も、死と同音なるかどにて四の数を忌むがごときは、別に利害のなきことなれば、従来の
風習に任せて不都合はない。しかれども、あまりかかる縁起に懸念することはよろしくな....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
とく自由共和主義を用いて組織するに至らば、これとともに、わが人民の血統を尊重する
風習、また次第に破るるに至るべし。ゆえに余曰く、各国みな、その国に適合せる一種特....
「西航日録」より 著者:井上円了
な乞食なり。余、これをインド在留の人に聞く。故なくして人に物を請うは、上下一般の
風習にして、巨万の財を有する紳士、なお乞食根性あり、いわんや下流においてをやと。....