風除け[語句情報] » 風除け

「風除け〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

風除けの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
もハイカラのつもりで貰って来たのではなく、日のさす時は日除けになり、風の吹く時は風除けになり、雨の降る時は無論、結構な雨具に相違ない。その上折畳みが自由に利《き....
露肆」より 著者:泉鏡花
家庭を見せると、隣の同じ道具屋の亭主は、炬燵櫓に、ちょんと乗って、胡坐を小さく、風除けに、葛籠を押立てて、天窓から、その尻まですっぽりと安置に及んで、秘仏はどう....
幸福な家庭」より 著者:井上紅梅
泣声の中でも、資本論を書き上げたから彼は偉人である……」と、考えながら、外に出て風除けの戸を開けると、石油の匂いがぷんとした。子供は門の右辺に横たわって顔を地面....
だいこん」より 著者:久生十蘭
になった。どうしたのかなかなか点かない。ホテルも広場も闇の中に沈み、窓ガラスの爆風除けの紙だけが空明りの反射でほの白く浮きあがっている。野毛山のほうから軽そうな....
沼畔小話集」より 著者:犬田卯
し大げさな形容かも知れないが、とにかく永年の間伸び放題、拡がり放題にしてあった南風除けのための周囲の椎の大木の枝を、人を雇って伐り払ったその後始末からして、私の....