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「飛天〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛天の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
世の訴訟事件には往々こうした秘密がある。獄を断ずる者は深く考えなければならない。飛天夜叉 烏魯木斉は新疆の一地方で、甚だ未開|辺僻の地である(筆者、紀暁嵐は曾....
幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
です。余は略します。 それから、また、本体に附属した後光がある。船後光の正式は飛天光という。天人と迦陵頻伽、雲を以て後光の形をなす。その他|雲輪光、輪後光、籤....
十二支考」より 著者:南方熊楠
赤褌を著けて腰に槌を差したと記す。予が大英博物館に寄付してその宗教部に常展し居る飛天夜叉の古画にも槌を持った鬼がある。つまり昔は槌を神も鬼もしばしば使う霊異な道....
灯明之巻」より 著者:泉鏡花
った赤色の夜叉である。渠等こそ、山を貫き、谷を穿って、うつくしい犠牲を猟るらん。飛天の銃は、あの、清く美しい白鷺を狙うらしく想わるるとともに、激毒を啣んだ霊鳥は....
大鵬のゆくえ」より 著者:国枝史郎
んだんこっちへ近寄って来る。「貧乏神などと馬鹿にしてもさすがは神と名が付くだけに飛天隠形自在と見える」 学問はあっても昔の人だけに、紋太郎には迷信があった。で....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しかない。ただ目をさえぎるものは、この人馬に驚いて、金色の中をしきりに翔けちがう飛天の山千禽だけだった。 六波羅もすでに強力な備えに入り、これまでにない決意の....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
と二人して、せっせと、お礼のために色紙短冊を書いた。健吉さんはもっぱら一筆描きの飛天女、観音、菩薩像など描いてゆく。ぼくが讃をする。讃の手があくと、間に、句を書....