飛模様[語句情報] » 飛模様

「飛模様〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛模様の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
古狢」より 著者:泉鏡花
は海である。 その水の光は、足許の地に影を映射して、羽織の栗梅が明く澄み、袖の飛模様も千鳥に見える。見ると、やや立離れた――一段高く台を蹈んで立った――糶売の....
唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
湯女に見惚れていて、肝心の御婦人が後れました。もう一人の方は、山茶花と小菊の花の飛模様のコオトを着て、白地の手拭を吹流しの……妙な拵だと思えば……道理こそ、降り....
白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
青柳をしっとりと、色の蝶が緑を透いて、抜けて、ひらひらと胸へ肩へ、舞立ったような飛模様を、すらりと着こなした、長襦袢は緋に総染の小桜で、ちらちらと土間へ来た容子....
つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
《はたち》ばかり。つぶしの島田に掛けたすが糸も長目に切り、薄紫《うすむらさき》に飛模様の裾《すそ》を長々と引いているので、肉付のいい大柄な身は芸者というよりも娼....