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「飛立つ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飛立つの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
根岸お行の松 因果塚の由来」より 著者:三遊亭円朝
せん。お若は老人夫婦と何うか伊之助を探す手だてをと相談しているところでげすから、飛立つ思いで出てまいり、此処でお互いに無事の顔見て安心いたし、それから甚兵衞の厄....
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
《お》うて這入んなさい、少しお前に話す事がある」 お町は嬉しゅうございますから飛立つ程に思いましたが、しとやかに扇《あお》いで、ずっと横に這入らぬと蚊が這入り....
政談月の鏡」より 著者:三遊亭円朝
拝借致しましょう」 と悦んで包みに致し小脇に抱えて宅《たく》へ帰って話すと娘は飛立つ程の嬉しさ、是から僅《わずか》な物を持って娘が礼に参るような事で、其の年も....
菊模様皿山奇談」より 著者:三遊亭円朝
帰参|相叶い候様共に尽力可仕候右の者早々|御取押え有って可然候云々 と読了り、飛立つ程の悦び、年若でありますから忠平や姉とも相談して出立する事になりましたが、....
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝」より 著者:三遊亭円朝
又おいさの手をじっと握りながら、 重「おいさゝん、今|仰しゃった事がほんとうなら飛立つ程嬉しいが、只今も申す通り、私は今じゃア零落れて裏家住いして、人力を挽く賤....
怪談牡丹灯籠」より 著者:三遊亭円朝
れて抱いて来い」 娘お徳は次の間に乳児を抱いて居りましたが、孝助の帰るを聞き、飛立つばかり、嬉し涙を拭いながら出て来て、 徳「旦那様御機嫌様よろしゅう、よくマ....
敵討札所の霊験」より 著者:三遊亭円朝
よ…」 と云ったが敵に逃げられては成らぬと云うので富川町の斯々斯々と聞くや否や飛立つばかりの喜びで、是から直ぐに巡礼の姿に成って、苞の中へ脇差を仕込み、是を小....
松と藤芸妓の替紋」より 著者:三遊亭円朝
と声を掛けると、美代吉は庄三郎の事ばかり思っています処へ、想う男に声を掛けられ、飛立つばかりいそ/\しながら、 美「あい」 と立上るを引き止め、 婆「何だよ、....
湯女の魂」より 著者:泉鏡花
実は病人は貴方の御話を致しました処、そうでなくってさえ東京のお方と聞いて、病人は飛立つばかり、どうぞお慈悲にと申しますのは、私共からもお願い申して上げますのでご....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
山穴似袖云々といっているが、小山に洞などがあって雉子の住む処を聯想せしめる。雉が飛立つので、「立ち別れ」に続く序詞とした。「逢はなふよ」は「逢わず・よ」「逢わぬ....
後の業平文治」より 著者:三遊亭円朝
ずとは宜う申したものでございます。 四十三 文治はお瀧の注進を聞きまして、飛立つばかり打悦び、 文「フーム、この十四日に蟠龍軒が權三郎方へ来るとな、辱け....
塩原多助一代記」より 著者:三遊亭円朝
ようとする所へ己れたちが通り掛り、助けた上で様子を聞けばこれ/\という話に、己も飛立つばかり嬉しく思い、直に連れて来たんだが、何んと嬉しかんべい」 かめ「どうも....
取舵」より 著者:泉鏡花
体を眺めたりしが、 「ああ、お前|様不自由なんだね。」 かくと聞くより、盲人は飛立つばかりに懽びぬ。 「はい、はい。不自由で、もう難儀をいたします。」 「いや....
註文帳」より 著者:泉鏡花
う。 とこういうべき暇あらず、我に復るとお杉も太くお若の身を憂慮っていたので、飛立つようにして三人奥の室へ飛込んだが、噫。 既に遅矣、雪の姿も、紅梅も、狼藉....
粟田口霑笛竹(澤紫ゆかりの咲分)」より 著者:三遊亭円朝
に下の廊下を通ると、内所の暗い処にぼんやりして居たお富がふいと見ると、伊之助ゆえ飛立つように思いましたが、おぼこゆえぐず/\して居るのを長次が見附け、 長「もし....