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飛行船
「飛行船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飛行船の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「党生活者」より 著者:小林多喜二
ってからは、今迄の電線を作るのをやめて、毒|瓦斯《ガス》のマスクとパラシュートと
飛行船の側《がわ》を作り始めた。が最近その仕事が一段落をつげたので、六百人の臨時....
「新生」より 著者:島崎藤村
たが、彼はむしろ仏蘭西の田舎へ行くことにして、北の停車場で高瀬と手を分った。敵の
飛行船が巴里に襲って来た最初の晩は眠られなかったという画家の小竹も、その一行に加....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
てから、おもむろに口を開いた。「射撃手事件は、並々の事件ではないのです。犯人は、
飛行船を組立てるように、なにからなにまで周到の注意を払って事件を計画しました。そ....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
帆村探偵対「狼」の、血飛び肉裂けるの争闘は、漸く機が熟してきたようであった。
飛行船隊を発見す 地下街の司令部では、印刷電信機が、リズミカルな響をあげて、各....
「カメラをさげて」より 著者:寺田寅彦
写っていたという話を聞いたこともある。 記憶のいい写真の目にもしくじりはある。
飛行船が北氷洋上で氷原をとった写真を現像したら思いもかけぬ飛行機の氷の上に横たわ....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
」と三人で笑った。頭上には硫黄を運ぶケーブルが動いている。ウ氏がつるさがってくる
飛行船のような薪のたばを指して「ほらツェッペリン」と遠くのほうから愛嬌をいう。パ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
は、彗星の大きさは月をはるかにしのいでしまった。空を見上げると、まるで大きな光る
飛行船を天に張りつけたようであった。
モロー彗星の距離は、地球から月までの距離....
「地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
どの。あなたは、これから一体どうなさるおつもりなんで……」 「今に、リント少将の
飛行船かなんかがこの上へとんで来て、エレベーターかなんかを、この甲板におろすだろ....
「空襲下の日本」より 著者:海野十三
陣で攻めてゆくのさ。母艦の上空には、アクロン、メーコン、ロスアンゼルス、などの大
飛行船隊を飛ばしてさ、その周囲は、いつも航空母艦の上から、俺たちが交る交る飛び出....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
海底へつながっているから、どんな風浪にもびくともしない。 大きさは、ドイツの大
飛行船ヒットラー号よりも何十メートルか大きいというから、東京駅がそのまま載って、....
「科学時潮」より 著者:海野十三
大音響と共に、突如、死の谷から空中に浮び上った巨大なる物体があった。それは大きな
飛行船を縦にしたようなものであった。それは恐ろしい速力で飛び去った。その速力は光....
「月世界競争探検」より 著者:押川春浪
博士捜索隊の出発 明治四十年十月十日の東京新聞は、いずれを見てもまず読者の目を惹いたのは、一号活字で「恋の競争
飛行船の月界探検」と表題をだし、本文にも二号沢山の次のごとき、空前の記事であった....
「月世界跋渉記」より 著者:江見水蔭
引力に因り月世界に墜落。探検者の気絶 「どうしよう。」 と思うまもなく、六人の月世界探検者を乗せた空中
飛行船|翔鷲号は非常な速力で突進して月に落ち、大地震でも揺ったような激しい衝動を....
「丸の内」より 著者:高浜虚子
こえるので窓に首を出して見ると、大空近く飛行機の飛んでいるのが見える。 時には
飛行船も来ることがある。魚とも鳥ともつかぬようなものが、すぐ丸ビルの屋根の上近く....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
によって充分空中における安定を得る方法が発見せられておりますから、ゼエフエリンの
飛行船を改良して絶対に動揺しない住宅を空中に作ることが出来ます。畑も空中で作るこ....