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飛躍的
「飛躍的〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飛躍的の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「私の父と母」より 著者:有島武郎
ちかといえば、内気な、鈍重な、感情を表面に表わすことをあまりしない、思想の上でも
飛躍的な思想を表わさない性質《たち》で、色彩にすれば暗い色彩であると考えている。....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
る問題を取り扱う場合には必ずしもかくある必要はない。人間の思想はその一特色として
飛躍的な傾向をもっている。事実の障礙《しょうがい》を乗り越して或る要求を具体化し....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
その謎をとくことに夢中になった。やがてオランダの物理学者サール博士が衆に先んじて
飛躍的な解決をつけた。 「わが赤鬼号の空間停止の謎がついに解けた」と博士は放送機....
「生きている腸」より 著者:海野十三
がらも、彼は時折それがまるで夢のような気がするのであった。 前から彼は、一つの
飛躍的なセオリーをもっていた。 もしも腸《はらわた》の一片がリンゲル氏液の中に....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
えない。私は絶えず個性の再造から再造に飛躍しようとする。然るに智的生活は私のこの
飛躍的な内部要求を充足しているか。 智的生活の出発点は経験である。経験とは要す....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
さい。飛行機が発明されて三十何年、本当の飛行機らしくなってから二十年内外、しかも
飛躍的進歩は、ここ数年であります。文明の急激な進歩は全く未曽有の勢いであり、今日....
「新日本の進路」より 著者:石原莞爾
の時代から、フランス革命、明治維新等を經て自由主義の時代となり、人類社會はそこに
飛躍的發展をとげたのであるが、その自由には限度あり、増加する人口にたいし、土地や....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
」と熊城が呆れ返って叫ぶと、
「ウン、全館のを要求する。そうすればたぶん、犯人の
飛躍的な不在証明を打破出来やしないかと思うよ」と法水は押し返すように云ったが、続....
「厄年と etc.」より 著者:寺田寅彦
でも或る不連続性を否む事が出来なくなった。生物の進化でも連続的な変異は否定されて
飛躍的な変異を認めなければならないようになった。 水の流れや風の吹くのを見ても....
「亡び行く江戸趣味」より 著者:淡島寒月
というような時代になって、ランプさえもよほどの山間僻地でも全く見られない、時世の
飛躍的な推移は驚愕の外はない。瓦斯の入来したのは明治十三、四年の頃で、当時|吉原....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
劃期的な大発見、破天荒の大理論を仕遂げる人が生まれるようである。科学全体としての
飛躍的な進歩はただ後者によって成さるると云っても過言ではない。 西鶴を生んだ日....
「“歌笑”文化」より 著者:坂口安吾
れるようになった畸型児なのである。 明治、それから、大正、昭和という途方もなく
飛躍的な時代を経過して、昔の型から一歩もでることができずに、大衆の中に生き残ろう....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
ける第一歩だったとも言えるであろう。彼の愛を求むる心の態度は、それを一転機として
飛躍的に深まっていった。彼は、それ以来、もう完全に一箇の自然児ではなくなったので....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
す。とくに過日農業博覧会において農作物の爆発的な増産をする姿をみ、また工場建設の
飛躍的な発展をみまして、とくに人民公社に深い感銘をおぼえたのであります。今後多く....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
連盟の結成。 ※ 米国が完全に西洋の中心たる位置を占むること。 ※ 決戦用兵器が
飛躍的に発達し、特に飛行機は無着陸にて容易に世界を一周し得ること。 右三条件....