食わず嫌い[語句情報] » 食わず嫌い

「食わず嫌い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

食わず嫌いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いんですもの、うたを聞いていやな気持ばっかりなさるはずはないわねえ。お若いうちは食わず嫌いから、皆さん堅そうなことをおっしゃいますけれど、人間がほぐれて行くほど....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
してみると、そこで昂奮がおのずから静まり、 「とにかく、そういうわけだから、君も食わず嫌いを避けて、一度近藤勇に会って見給え。君を近藤に会わせたからとて、一味に....
探偵小説とは」より 著者:坂口安吾
て幼稚低俗であったのである。 日本の文学者は今まで探偵小説とは怪奇小説と考え、食わず嫌いの傾向であったが、推理小説というものを知ったら、面白がるに相違ない。な....
岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
君よりは十二ほど若い」 「面白くもねえ、青二才じゃアないか」 「止めたり止めたり食わず嫌いはな」 「どうも仕方がねえ、会うだけは会おう」 杜甫は名門の出であっ....
光り合ういのち」より 著者:倉田百三
んだ。私はすっかり魅せられてしまった。こんな厳かな、清浄な美しい詩をどうして私は食わず嫌いしていたんだろう。私はすぐに暗誦にとりかかった。何百度となく反復して一....
岡ふぐ談」より 著者:佐藤垢石
と思う。しかし、世の中には蝗などいう虫けらは食わんと毛嫌いする人があるが、それは食わず嫌いというものだ。 元来、蝗は関東から東北地方の人々が好んでよく食う。信....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
は満足な劇が書けないという信念がかれらの頭に強く浸み込んでいたためで、つまりは“食わず嫌い”という傾きもあったのである。その惑いを解くには、論より証拠、まず何ん....
かもめ」より 著者:神西清
ゃるが、わたしにとっては、そんなありがたそうな言葉はみんな、失礼ながら、わたしが食わず嫌いで通しているマーマレードと同じですよ。あなたはとても若くて、とても善良....