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食人
「食人〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
食人の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球を狙う者」より 著者:海野十三
孤島上の殺人の動機は? それとも、それは僕のあまりに過ぎたる思い過ぎであろうか。
食人鬼 サチ子の話によると、二、三日来、あの落ちついた轟博士がなんとなくきょと....
「奴隷根性論」より 著者:大杉栄
だりして、その残忍な復讐の快楽を貪った。 けれどもやがて農業の発達は、まだ多少
食人の風の残っていた、蛮人のこの快楽を奪ってしまった。そして捕虜は駄獣として農業....
「食魔」より 著者:岡本かの子
にめいめいの持寺に引取って世話をした。しかしそれは永く続かなかった。どの寺にも寄
食人を息詰らす家族というものがあった。最後に厄介になったのは父の碁敵であった拓本....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
、あの千古の神秘は、一場の理化学的|瑣戯にすぎないのだよ。ところで支倉君、君は砒
食人という言葉の意味を知っているだろうね。ことに、中世の修道僧が多く制慾剤として....
「手術」より 著者:小酒井不木
も、すなおに話し始めました。法律家であるだけに、穂積博士の「隠居論」に載って居る
食人の例をよく記憶して居られて、老人隠居の風習の起りは「
食人俗」にあることまで、....
「火星兵団」より 著者:海野十三
こむつもりだ」
「えっ、君は、あいつの首を食うつもりか。とんでもないことだ、君は
食人種かね」
「
食人種? そうじゃないよ。丸木が人間なら、あいつの首を食べればそ....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
いると、文字の間からようやく文字が見え出して来た。本一ぱいに書き詰めてあるのが「
食人」の二字。 このたくさんの文字は小作人が語った四方山の話だ。それが皆ゲラゲ....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
殿の周囲を廻り出した。 体には刺青、手には武器、頭や腰を羽毛で飾った兇猛無残の
食人族が、不思議な身振り奇怪な手振りで、踊りつ唄いつ廻り歩く様子は、何んと形容し....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
後隊の便を計るようにすれば、後隊の方では眼を配ってダイヤル人種、マキリ人種などの
食人種族の襲撃から免れしめるように心掛ける。先頭の隊で太鼓を打てば後方の隊でも太....
「茶の湯の手帳」より 著者:伊藤左千夫
趣味の点より見れば茶の湯は実に高いものである、家庭問題社会問題より見れば欧人の晩
食人事は実に美風である、今日の茶の湯というもの固より其弊に堪えないは勿論なれど何....
「「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
東南へ八百キロくらいのところだ。つまり、わが南洋諸島であるミクロネシアと、以前は
食人種の島だったメラネシア諸島のあいだだ。そこに、世界にもう其処だけだという、海....
「妖怪学」より 著者:井上円了
いて呪文を唱うるなり。その文に曰く、「南方有池、池中有水、水中有魚、三頭九尾、不
食人間五穀、唯食瘧鬼。」(南方に池あり、地中に水あり、水中に魚あり、三頭九尾、人....
「人身御供と人柱」より 著者:喜田貞吉
鎮の際における人身御供なのである。神が犠牲として人間を要求するという思想は、もと
食人の風習から起ったのだという説もある。或いはそうかもしれぬ。延喜式にも毛の※物....
「フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
がパリにないとのことである。ビールより高価な壜の水を飲んでいる市民である。次に肉
食人に美肉が与えられていない。羊肉、馬肉を盛んに食っている。豚は鎌倉に匹敵するよ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
を以て甚だしく穢れたものだと考えた時代において、世人の知識に上るほとんど唯一の肉
食人は、朝鮮人のみであったからである。これが為に世人が極めて簡単にこれを朝鮮人の....