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食料
「食料〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
食料の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
上になったことはない。もっとも一月《ひとつき》五円の間代《まだい》に一食五十銭の
食料の払いはそれだけでも確かに間《ま》に合って行った。のみならず彼の洒落《しゃ》....
「河童」より 著者:芥川竜之介
みえ、横あいから説明を加えてくれました。
「その職工をみんな殺してしまって、肉を
食料に使うのです。ここにある新聞をごらんなさい。今月はちょうど六万四千七百六十九....
「カインの末裔」より 著者:有島武郎
《ひとふゆぶん》の燃料にも差支《さしつかえ》ない準備は出来た。唯《ただ》困るのは
食料だった。馬の背に積んで来ただけでは幾日分の足《た》しにもならなかった。仁右衛....
「小作人への告別」より 著者:有島武郎
の父がこの土地の貸し下げを北海道庁から受けた当時のこの辺のありさまだったのです。
食料品はもとよりすべての物資は東|倶知安《くっちゃん》から馬の背で運んで来ねばな....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
行こうという動向は道徳とはいえないだろうか。クルーソーが彼の為めに難破船まで什器
食料を求めに行ったのは、彼自身に取っての道徳ではなかったろうか。然しクルーソーは....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
われの食物がどんどん作られるようになり、一定の土地から今の恐らく千五百倍ぐらいの
食料が製造できる。また豚や鶏を飼う代りに、繁殖に最も簡単なバクテリヤを養い、牛肉....
「暗号の役割」より 著者:海野十三
が、周章てて自動車で外出しました” “上野広小路で買物をしました。旅行鞄を買い、
食料品を買い、トランプを買いました” “上野駅で、原の町行きの二等切符を買いまし....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
、戦えばわれら人類が負けるにきまっているよ。こうとしったら、穴倉でもこしらえて、
食料品をうんとたくわえておくんだった」 「どこか逃げだすところはないかなあ、噴射....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
いている人員は三千人というおどろくべき数に達していた。三千人といえば、その毎日の
食料品を考えてみただけでも大変な費用だった。 いまや世界中がおどろきの眼をあつ....
「雪霊続記」より 著者:泉鏡花
一町場ぐらいは前進出来ない事はない。が、そうすると、深山の小駅ですから、旅舎にも
食料にも、乗客に対する設備が不足で、危険であるからとの事でありました。 元来―....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
うに、そもそも彼の米国の使節ペルリが渡来して開国を促したる最初の目的は、単に薪水
食料を求むるの便宜を得んとするに過ぎざりしは、その要求の個条を見るも明白にして、....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
は露人を風化して次第に日本雑貨の使用を促がし、例えば鰹節が極めて滋味あり衛養ある
食料品として露人の間に珍重されて、近年俄に鰹節の輸出を激増したのは露人が日本の醜....
「西航日録」より 著者:井上円了
くポテトなり。食事の傍観もすこぶる興味あるを覚ゆ。この校の規則として、通学生も昼
食料を納めて、寄宿生と同様に食堂にて喫飯するなり。 大学はもちろん、市内の学校....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
えなくなってしまったそうだ」 ふしぎなことのあったのは、銀行だけではなかった。
食料品をうっているこじんまりした店では、客につり銭をわたすために主人が銭箱のふた....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
残飯を買ってきたのだという。私たちはこれに塩をかけて食った。バケツ一杯が一日分の
食料なのである。朝飯後、男はまたアン巻きの道具を背負い、私を部屋に残して商売に出....