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「食生活〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

食生活の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
能とは何か」より 著者:夢野久作
は自分の収入となる。そうして軈て相当の年輩となり、独立の見込みが立つと、家元の寄食生活を出て、家を持つ。 家元は、これ等の内弟子を教養すると同時に、各地方地方....
新しい文学の誕生」より 著者:宮本百合子
場、属している階級の意味を目ざまさせる。勤労して生きているものの人生の内容と、徒食生活の男女の生活内容の絶対のちがいは、一つの恋愛小説をよめば、まざまざとしてい....
婦人の一票」より 著者:宮本百合子
は、政治に関心をもつひまさえ無い、といわれた。その暇さえ無いという今日の私たちの食生活の事情、嫁姑の問題などこそ、その婦人たちの一票によって解決の方向へ進まなけ....
正午の殺人」より 著者:坂口安吾
そして神田氏が浪費家で一文の貯えもないことを当然だと思っているらしいが、神田氏の食生活や性生活は門外漢には神秘的かも知れないが、一千万円の年収がそっくり出てしま....
日月様」より 著者:坂口安吾
彼と知り合った戦時中、彼は細君の実家が農家であるところから、そのおかげで人の羨む食生活をしており、完全に女房に頭の上らぬ状態でもあったのである。そのことが焦りと....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
ている。 四百年前に渡来したザビエルが、すでに日本人の勤勉さと、国土の貧しさ、食生活の貧しさに驚いているのだ。戦国時代のせいだけではない。徳川時代の農民一揆の....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ないかとタンカをきっていたのを見たが、なるほど戦争中の日本人の半分は貧民窟以下の食生活を経験したようである。しかし貧民窟では、その最低の食料を買う銭が一月のうち....
時 処 人」より 著者:岸田国士
から、「味覚」や「料理」についてえらそうな口を利くつもりはない。しかし、人間の「食生活」についての、一人前の発言権だけは留保するものである。 主食の不足が問題....
S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
ついても、教師に専門の係りをおいて、これを改めるように指導させることが必要です。食生活についても、全国小学校で給食の方法を研究し、少くとも昼食、できれば朝と昼と....
小生のあけくれ」より 著者:北大路魯山人
食物では、その人その人に当てはまる完全な栄養は摂れるものでないと判断している。美食生活七十年、自分が心底から好む食物をもって、健康を作る栄養としている小生とは大....
美食七十年の体験」より 著者:北大路魯山人
言だ。わたしは、わたしの体験を誇りがましくいうつもりは毛頭ないが、今述べたような食生活を長々と続けた結果、わたしは七十余歳の今日まで、およそ病気らしい病気をした....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
やはり乞食と呼ばれていたのであった。 濫僧は非人法師として、身を雲水に委して乞食生活をなすに好都合であったであろうが、多数の濫僧が輩出しては、もはやこれのみに....
融和問題に関する歴史的考察」より 著者:喜田貞吉
の人形を持って各地に徘徊し、これを舞わし、めでたいことを述べて、米や銭を貰って乞食生活しておりました。それがだんだん発達して、浄瑠璃に合わせて人形を使う人形芝居....
チャンプルー」より 著者:山之口貘
でに一般の人にも知られている。映画「ひめゆりの塔」にもとりいれられていた。 (「食生活」一九五六年一〇月号)....
舌のすさび」より 著者:吉川英治
乏は、現今の貧乏とはまた一だん違う世帯繰りのせまさや底の深さがあったから、主婦の食生活にそそぐ苦労にもなみたいていでない工夫があったように思う。なにしろ磨ぎこぼ....