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「食過〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

食過の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
薄紅梅」より 著者:泉鏡花
おおおお念入りだ。」 「そいつが癪に障ったから。――折から、焼芋(訂正)真珠を、食過ぎたせいか、私が脚気になってね。」 「色気がないなあ。」 「祖母に小豆を煮て....
妖怪学」より 著者:井上円了
り生ずる病は必ずその結果を身部の上に及ぼすは、みな人の知るところなり。例えば、暴食過飲して腸胃の上に病患を起こし、過度労役して四肢の上に傷害をきたすがごときは、....
料理一夕話」より 著者:北大路魯山人
は美味くないと、一々人の楽しむところに楽しめない憂き目は、あたかも過去における美食過剰の罰であるようにつきまとう。ものを知り過ぎるということも考えものである。 (昭和二十八年―三十四年)....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
山氏、角田新五郎氏、臼田氏、角田勘五郎氏の息子、以上四台の荷車に荷物をのせて、午食過ぎに送り出した。荷物の大部分は書物と植木であった。彼は園芸が好きで、原宿五年....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
が》りきっている神尾主膳が、 「ナニ、金助でいけねえのか、金助という名が貴様には食過《しょくす》ぎるというのか。なるほど、近ごろは金の相場もグッと上ったからな、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
歯が立つめえがなあ」 と、いささかゲンナリしたのは、がんりきの百に、中納言は少し食過《しょくす》ぎる。中納言の方でも、がんりきの百などはあまり食いつけまい。そこ....
光と風と夢」より 著者:中島敦
年である。ニュウ・ヘブリディスから来た当座は、うちの食事が旨《うま》いとて無闇に食過ぎ、腹が凄くふくらんで了って苦しんだことがあったが。 十月×日 朝来、胃痛....
黄昏の告白」より 著者:浜尾四郎
きり僕に云った。僕は確信を……」 「何? はっきり云った?」 「うん、十九日の夕食過ぎだ。蓉子がまた、改まって、僕に別居問題をもち出したんだ。もう堪えられなかっ....