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「飯炊き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飯炊きの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
」 と漸《やっ》と手を突いて挨拶をする物の云いよう裾捌《すそさば》き、この娘を飯炊きにと云っても自《おのず》から頭が下《さが》る。 藤「ハ……お初にお目に懸....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
次が来た。その報告によると、上州屋の奉公人は番頭小僧をあわせて男十一人、仲働きや飯炊きをあわせて女四人である。この十五人の身許を洗うにはなかなか骨が折れたが、馬....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
りの者か、そこはよく判らないそうです。台所働きはお由とお庄というんですが、これは飯炊きや水汲みに追い使われているだけで、奥の方のことは何も知らないようです」 「....
新版 放浪記」より 著者:林芙美子
に聞いた商人宿はじきにわかった。全く国へ帰っても仕様のない私なのだ。お婆さんが御飯炊きならあると云ったけれど。海岸通りに出ると、チッチッと舌を鳴らして行く船員の....
夜の靴」より 著者:横光利一
ったものである。また夕暮になってから、利枝は駈け込んで来て、 「あの婿は、おれを飯炊き婆と思うてるんだよ。挨拶一つもしてくれやしない。一口ぐらい物いうてくれて良....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
筋、その駕籠|側《わき》に小風呂敷を引背負って附添って行くのは、近頃この王国の御飯炊きになった佐造というお爺さん。人里近くなるにつれて、村人村童の注視の的とされ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
も知らせず祝わせてやるとしよう。どりゃ、そうと決まれば、こっちもそろそろ受持ちの飯炊きにとりかかろうかい」 ひとりごちながら、火打ちを切って手近の行燈に灯を入....
小説 円朝」より 著者:正岡容
いばかりか、きょうこのごろではいままではおしのさんのやっていたろう拭き掃除から御飯炊き、使い走り、そういう落語へでてくる権助のような間抜な役廻りのことばかり、こ....
釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
でも、正月いっぱいはなんと言っても遊戯心地《あそびごこち》、休み半分、年季小僧も飯炊きも、そう早くから叩き起されもしないから、夜が明けたと言っても東の色だけで、....
樹氷」より 著者:三好十郎
私出かけて行ったの。そしたら、事務所と言うのは名ばかりで、まあ汚い飯場ね、そこの飯炊き――女中さんみたいなことをやらされていたらしい。ところが、私が行った時には....
お米の話」より 著者:北大路魯山人
はゼロに等しいといわれても、彼らは一向に頓着しない。理想がないからだ。 一般に飯炊きというと、料理人ではなく、雑用人として、一段と下った仕事として扱い、ろくな....