»
飲み屋
「飲み屋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
飲み屋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
は表面ひどくガッチリ、チャッカリ、会社にいたころも事務はテキパキやってのけるし、
飲み屋をやってからも婆やを手伝いにつけてあるのに、自転車で買いだしにでる、店のお....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
った。ちょうど一年目だ。自然、淀橋太郎とか森川信というような浅草生えぬきの旧友と
飲み屋で顔が合う。話は自然に余人の旧悪に及ばず、主として拙者の旧悪のみが酒の肴と....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
たこともなく、血の雨を降らしたこともない。新宿のヨタ公は、戦争がタケナワとなり、
飲み屋がなくなるまで、残っていた。 しかし、盛り場ではないから一般には知られて....
「金銭無情」より 著者:坂口安吾
に情熱もないんだからと言つたりしたが、近頃ではもう人間観察家とも自称しない。僕は
飲み屋の亭主だと答へるのである。彼が自分とは何者かハッキリ答へるやうになつたのは....
「死と影」より 著者:坂口安吾
生をよんでもらい、男色先生とヤマサンを置き残して、私と友人は脱けだして、夜明しの
飲み屋で酒をのんだ。そこから電話をかけてみると、ヤマサンが電話にしがみついて、助....
「ジロリの女」より 著者:坂口安吾
ゃア、こゝのあとで、御飯をたべる約束だから、そっちで待っているのだろうと、さらに
飲み屋へ案内して泥酔させ、前後不覚の美代子を待合へつれこんで、衣子と寝たその部屋....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
る由であるが、江戸時代の大衆浴場を鉄筋コンクリートにした程度のものらしく、一パイ
飲み屋が社交喫茶だのキャバレーなどと現代風を呈している以上は、浴場にこの程度の現....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
この社会では、たいがいの連中が同一気質で、奴め今日は持ってやがるなと馬吉が睨んで
飲み屋までついて行っても、自分だけ飲んで食って、馬吉には何もくれない。みんなアッ....
「ちかごろの酒の話」より 著者:坂口安吾
とへば、ろくに親切とかサービスとか良心も知らず徒にゼネストばやりの世相に比べれば
飲み屋の良心の復活は、まだしも見どころがある。 今日の世相で、むしろ私が最も安....
「都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
ヤ公とよばれている)をとりあげてみよう。 彼女は東京の目貫き通りの一隅の一パイ
飲み屋の女中であるが、新聞なぞは読んだことがない。彼女が目をさますのは正午ちかい....
「ニューフェイス」より 著者:坂口安吾
は相撲時代からのヒイキがついておりますから、常連のツブがそろっていて、このへんの
飲み屋では、最高級の人種が集っているのですよ。この店へ、毎晩ほとんど九時ごろに必....
「能面の秘密」より 著者:坂口安吾
ころが東京からの報告によると今井の申し立てたアリバイはきわめてアイマイだ。新宿の
飲み屋でもそういう常連はなく心当りがないような話で、彼の申立てを証明したのは女房....
「不良少年とキリスト」より 著者:坂口安吾
時には、華族の子弟ぐらいのところを、気取っていたこともあったのだろう。その手で、
飲み屋をだまして、借金を重ねたことも、あったかも知れぬ。 フツカヨイ的に衰弱し....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
った親友さ。梶せつ子に会えるように手引きをたのんだ次第でね」 「どこで会ったの?
飲み屋?」 「街頭でタバコの火をかりて、モシモシあなた梶せつ子さん知ってますか、....
「無毛談」より 著者:坂口安吾
。 私のハゲが発見されたのは、三十四か五ぐらいの時で、たしか大井広介がどこかの
飲み屋で飲んでる最中見つけたように記憶している。このとき、私が怒髪天をついて、バ....