飲用水[語句情報] » 飲用水

「飲用水〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

飲用水の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
追憶」より 著者:芥川竜之介
る。 一六 水屋 そのころはまた本所も井戸の水を使っていた。が、特に飲用水だけは水屋の水を使っていた。僕はいまだに目に見えるように、顔の赤い水屋の爺....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
一 青山の家に起こった悲劇は狭い馬籠の町内へ知れ渡らずにはいなかった。馬籠は飲用水に乏しい土地柄であるが、そのかわり、奥山の方にはこうした山地でなければ得ら....
天災と国防」より 著者:寺田寅彦
る恐れがある。万一にも大都市の水道貯水池の堤防でも決壊すれば市民がたちまち日々の飲用水に困るばかりでなく、氾濫する大量の流水の勢力は少なくも数村を微塵になぎ倒し....
黒百合」より 著者:泉鏡花
ありゃ。門札の傍へ、白で丸い輪を書いたのは。」 「井戸でない。」 「へえ。」 「飲用水の印ではない、何じゃ、あれじゃ。その、色事の看板目印というやつじゃ。まだ方....
母と娘」より 著者:岡本かの子
の滑車を五分間も廻さなければ汲み出せないの然かも濁った水よ。駅や小学校の控室には飲用水の代りに葡萄酒が備えてあるの。農夫は野良仕事に葡萄酒を壜に詰めてぶら下げて....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
れども、港湾の比較的深くして巨舶をつなぐに適すると、渓谷間に清泉の湧出するありて飲用水を有するとによりて、ここに人の輻湊するに至り、自然に小都邑をなせり。ほかの....
食道楽」より 著者:村井弦斎
か十二支腸虫とかいうものはもちろんその外腸の病気は多く細菌と虫に縁がありますから飲用水と使用水に注意して食器や食物を洗うにも湯冷《ゆざ》ましの殺菌水を使うように....
食道楽」より 著者:村井弦斎
物にあります。食物の衛生に注意するのは敵人に勝つの大根本でありましょう。 第二飲用水 戦地に在って第一に注意しなければならんのが飲用水です。赤痢《せきり》とか....