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「首を突っ込む〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

首を突っ込むの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
つがのこのこ船へ帰るよりははるかにましなこった。知っていて、陥穽《おとしあな》に首を突っ込むにゃ当たらないもんなあ」小倉は行く先を忘れた田舎者《いなかもの》のよ....
旅愁」より 著者:横光利一
形に曲ったまま、思わぬ車の横腹へ突き衝ってしまった。そこへまた他のが蹌踉けて来て首を突っ込む。三つが捻じれているところへ意地悪いのが故意に首を入れたので、たちま....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
くお豊をつれて里へ出たい」 「ばかなことを言うな、いま連れ出せば罠《わな》の中へ首を突っ込むようなものだ、七日|辛抱《しんぼう》しろ、そうすれば、やすやすと抜け....
魔都」より 著者:久生十蘭
探して戻って来るわずかな時間の間に、真名古はこんな奇妙な事をしている。本棚の中に首を突っ込むようにして本を捜しながら、何かブツブツ独り言をいっていた。後先はよく....
上海」より 著者:横光利一
きらきらしている沓の間から首を出した。彼がようやく起き上ると、女たちは一つの穴へ首を突っ込むように、ばたばたしながら、椅子の足をひっ掻いていた。彼は銅貨を集った....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なら、くれてやる程あるよ。――この縁の下は、みんな薪だよ」 蓆を巻いて、床下へ首を突っ込むと、日頃、開墾するうちに心がけて運んだ木の根瘤だの、竹の根だのが、山....
空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
終りだ。もう何も附記する事はない。あと三十分東へ飛んで、そして、太平洋の波間に機首を突っ込むのだ。 清川君、沙里ちゃん。もうすぐ君達にあえるんだ。....