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「首唱〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

首唱の前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
M侯爵と写真師」より 著者:菊池寛
て、一度も会ったことがなかったのです。 ところが、去年の末でした。M侯爵などの首唱で、ご存じの労資協調会というのが、創立されることになりました。その時です。部....
神社合祀に関する意見」より 著者:南方熊楠
し。 第八、合祀は天然風景と天然記念物を亡滅す。このことまた史蹟天然物保存会の首唱するところなれば、小生の蛇足を俟《ま》たず。しかし、かの会より神社合祀に関し....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
老は一切きき入れなかった。安政大獄の序幕はそこから切って落とされた。彼はもとより首唱の罪で、きびしい譴責を受けた。屏けられ、すわらせられ、断わりなしに人と往来す....
新婦人協会の請願運動」より 著者:与謝野晶子
機運を助長すると共に、それを各自の生活に善用しなければなりません。 平塚さんを首唱者として新婦人協会が成立したということについて、私は心の底から多大の喜びを感....
電車停留場」より 著者:豊島与志雄
でやるつもりだった。所が会が果ててから、誰も二次会を云い出す者がなかったし、彼が首唱しても、賛成する者がなかった。表面には少しも現わさなかったけれど、内々不平の....
鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
た。 何しろ非常にお忙しいので、ちょっとの暇にお詠みになるのでしたが、御自分が首唱なすったためでもありましょうか、随分多くお作りになったようです。選者は五人で....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
の不誠不実、かくのごときのはなはだしきに至る所以《ゆえん》は、いまだ世間に民権を首唱する実例なきをもって、ただかの卑屈の気風に制せられその気風に雷同して、国民の....
慶応義塾の記」より 著者:福沢諭吉
字を読み習うるの始めなり。 その後、宝暦明和の頃、青木昆陽、命を奉じてその学を首唱し、また前野蘭化、桂川|甫周《ほしゅう》、杉田|※斎《いさい》等起り、専精し....
十五年」より 著者:山本実彦
名を以て公にした。その内容は、「ガリレオ、ニュートンらが、力学と物理学とにおいて首唱せる原理は二百年来、万世不易なるべしと考えられていたが、教授は別天地より宇宙....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
んだ。いまや新しい世界が、若者と冒険家たちのために開けたのである。ドレイク将軍の首唱に従って、スペインを反撃することが決議された。コルンナを攻略し、リスボンを占....
尊攘戦略史」より 著者:服部之総
盟の長州討伐案は、八・一八以後の鎖港交渉主義をなお過大視した英公使オールコックの首唱になったが、英本国政府の中止命令が到達しない間に、仏公使ロッシュと幕府との微....
望郷」より 著者:服部之総
いるニュースが私の滞在中に出ていたが、書く興味はない。「千島返還促進同盟」を彼が首唱して、道民が少しも踊らず、お蔵《くら》になってしまったが、「ハボマイ返還促進....