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首斬
「首斬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
首斬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「赤いくつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ってしまってくださいな。」 そこでカレンは、すっかり罪をざんげしました。すると
首斬役人は、赤いくつをはいたカレンの足を切ってしまいました。でもくつはちいさな足....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
の行くえ不明になったと申し上げた方がよかろうという意見が提出された。それがために
首斬り刀はすでに研がれ、市民の安寧維持をゆだねられた青年たちが
首斬り人を用意した....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
「小鬼が閻魔様と同資格で会見する」様なもので、聴けば赤面の到りだ。「てめえ達は、
首斬を見たことがあるめえ」と阿Qは言った。「ふん、見てくれ、革命党を殺すなんてお....
「狂人日記」より 著者:井上紅梅
来ていただいたから、見てもらいな」 「ああそうですか」 実際わたしはこの親爺が
首斬役であるのを知らずにいるものか。脈を見るのをつけたりにして肉付を量り、その手....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
ら中へさし入れた。 ぴしりッ。再び手応えあって、洋杖の先は飛んだ。 「念入りな
首斬り仕掛けだ。おお危かった」 と帆村は首をおさえて身慄いした。 また一命を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
まれんことを望んだ。その後で、天を仰ぎながら、いっそう熱烈に、全能の神に祈った。
首斬役人は彼の前に膝まずき、彼の許しを乞うた。彼は許した。僧職たちは「信経」の復....
「審判」より 著者:カフカフランツ
、憲兵、その他の雇いたち、それにおそらくは、私はこう言うことをはばかりませんが、
首斬り人の群れさえも従えております。そして、諸君、この大きな組織の意味はなんでし....
「義民甚兵衛」より 著者:菊池寛
ましい! 神妙にあれへ直れ! (刑吏たち、母子四人を上手の方へ連れ去ってしまう。
首斬役、刀を抜いてその後に従う) 甚兵衛 (微笑を含んで、その後から見送る)おっ....
「賤民概説」より 著者:喜田貞吉
頃までも、藍染屋は役人村と云われたエタ部落の人々とともに、二条城の掃除や、牢番、
首斬り、磔などの監獄事務を掌っていたので知られるが、その青屋を、勝瑞城下にある真....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
た。そうして全く動かなくなった。 その時部屋の戸が開いて一人の大男が現われた。
首斬り役の万兵衛である。巨大な斧を提げている。一渡り部屋の中を見廻わしたが、戸口....
「ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
ないか。
(女の鎖鑰を開かんとす。)
マルガレエテ(跪く。)
まあ、
首斬役のあなたが、わたくしを
自由になさるようには、誰がいたしましたか。
まだ夜....
「明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
たが、見物人に挨拶したり説教したり、改心をすすめたりして堂々と死ぬので、見物人や
首斬り役人まで改心して信者になる者が処刑のたびに増加した。 これはイカンという....
「青春論」より 著者:坂口安吾
士もあったし、そうかと思うと、主のために殉教し得る光栄を与えてもらえたと言って、
首斬りの役人に感謝の辞と祈りをささげて死んだバテレンがあったりした。当時は殉教の....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
するてえと、やっぱり金箱だ。それも、よほど莫大な金箱に相違ない。佐渡金山奉行か。
首斬られ、というのが分らねえや。当家大明神、大女神てえのも、分らねえが、佐渡金山....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
」 「どっち側に反対の?」 「被告側にだってさ。」 検事長閣下が絞首索を綯い、
首斬斧を研ぎ、処刑台に釘を打ち込まんがために立ち上った時に、裁判官は、ずうっと見....