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「首輪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

首輪の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
har)をその子として礼拝した。アッシリアの諸王はその尊貴の表象として掛けていた首輪から三つの護符を胸に垂らしていたが、その一つは月の鎌の形をしており、第二のも....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
が立たなければ、すぐさま罰金か牢だ。そしてその上になお追放と来る。 「まあ、犬の首輪と同じようなものさ。」 と、同志のAは説明して聞かせながら、ポケットから自....
恐竜島」より 著者:海野十三
「おい、ポチ、お前は伝令《でんれい》が出来るね」 玉太郎がポチに言った。ポチの首輪に手紙をつけて、みんなのところへ使いにやれば、みんなも安心するだろう。 「玉....
金のくびかざり」より 著者:小野浩
ちゃんには毛皮の帽子を。 ネコにはちりちりと鳴る鈴を。 イヌにはぴかぴか光る首輪を一つ。 オウムにはあたらしいうたのふしを それから、私には……」 サ....
社会時評」より 著者:戸坂潤
えなくなって百方手を尽してさがしていた処、幸いにもその犬が帰って来たのはいいが、首輪の代りに犬殺しの針金が首にまきついていたのだそうである。二人の婦人は之を見て....
小公女」より 著者:菊池寛
みますと、大きな犬――見事なロシアの猪狩犬が立っていました。しかも、金銀で造った首輪には、次のような字が、浮き上っていました。 『我名はボリス。プリンセス・セエ....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
務家らが、金銭と新聞とによって、ただに政治界のみでなく精神界をも支配せんとして、首輪や餌食《えじき》とともに小屋を提供し、もしくはその拒絶に会って、自分の同勢と....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
かしら余りに酷に過ぐるもののあるのを、たぶん感じていたであろう。頭のうしろで鉄の首輪のねじが金槌《かなづち》で荒々しく打ち付けられる時、彼は泣いた。涙に喉《のど....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
がついていたが、それは鉄の鎖であり、首には何か光るものがついていたが、それは鉄の首輪であった。首輪はひとりに一つずつだったが、鎖は皆に共通だった。それでこの二十....
死刑囚最後の日」より 著者:豊島与志雄
きた好奇な連中のまじってることが見てとられた。監視の一人は荷車に乗って、鎖と旅行首輪と麻ズボンのたばとを仲間に投げおろした。そこで彼らはそれぞれ仕事を分担した。....
街はふるさと」より 著者:坂口安吾
く無心に煙の行方を見つめてから、 「毛皮やウールの最高級の流行服を身につけてね。首輪、耳輪、腕輪もつけてるのよ。四、五十万のものを身につけてるらしいわね。それで....
心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
ち帰った逸品でね、支那でも国宝中の国宝というべき絶品だそうだよ。それがね。頭や、首輪や腕輪や目やオッパイや足輪なぞに古今無類の宝石をはめこんでいて、時価何十億か....
香熊」より 著者:佐藤垢石
の方から、一頭の子熊を買ってきた。丸々と肥っているが、大きさは子犬ほどしかない。首輪をつけて、庭の木に繋いで置くと無邪気に戯れて、まことに可愛いのである。ところ....
こんにゃく売り」より 著者:徳永直
すよう――」 そのときになって勝手口からとびだしてきた女中さんが、苦もなく犬の首輪をつかんで引き離しながら、奥の方へむかって叫んでいるのであった。 「こんにゃ....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
おもかげに立つ撥屋の店、もんじ焼の道具だの、せがんでたった一度飼ってもらった犬の首輪だのを買った金物屋の店……人形屋だの、珠数屋だの、唐辛子屋だの……そうしたむ....