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香具山
「香具山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
香具山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
りっぱな鏡を作らせ、八尺の曲玉というりっぱな玉で胸飾りを作らせました。そして、天
香具山という山からさかきを根|抜きにして来て、その上の方の枝へ、八尺の曲玉をつけ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
きらつく水面は、埴安の池ではなかろうか。其東に平たくて低い背を見せるのは、聞えた
香具山なのだろう。旅の女子の目は、山々の姿を、一つ一つに辿っている。天
香具山をあ....
「大和路・信濃路」より 著者:堀辰雄
、それから藁塚《わらづか》のあちこちに堆《うずたか》く積まれている苅田のなかを、
香具山《かぐやま》や耳成山《みみなしやま》をたえず目にしながら歩いているうちに、....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
と想像し奉り、その中皇命時代の御作とでも想像し奉るか。 ○
香具山と耳梨山と会ひしとき立ちて見に来し印南国原 〔巻一・一四〕 天智天皇 中....
「我が人生観」より 著者:坂口安吾
は、川の幅が三間ぐらいしかないのである。山から流れてくるけれども、耳成山だの天ノ
香具山だのウネビ山だのという箱庭程度の小づくりの山からチョロ/\と流れてきて、古....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ると天理教の丹波市から奈良へと平野がつづいている。南に向ってはウネビ、耳成、天ノ
香具山の大和三山にかこまれた平地があって飛鳥の地があり、そこから山岳になって吉野....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ると古墳の山などと結んで昔は三山があったのかも知れない。大和のウネビ、耳成、天の
香具山の三山も見栄えのしない低山だ。だが、三山にかこまれた飛鳥古京は小ヂンマリと....
「古事記」より 著者:太安万侶
枕の方や足の方に這《は》い臥《ふ》してお泣《な》きになつた時に、涙で出現した神は
香具山の麓の小高い處の木の下においでになる泣澤女《なきさわめ》の神です。このお隱....