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「香美〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

香美の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
ごとく常に慈心ありて恭敬和順し一切殺生せず。ただ飲食便利衰老の煩を免るる能わず。香美の稲ありて一度|種《う》うれば七度収穫され、百味具足し口に入ればたちまち消化....
堺事件」より 著者:森鴎外
疫の流行する土地である。八月になって川谷、横田、土居の三人が発熱した。土居の妻は香美郡夜須村から、昼夜兼行で看病に来た。横田の子常次郎は、母が病気なので、僅かに....
掠奪した短刀」より 著者:田中貢太郎
松山寛一郎は香美郡夜須の生れであった。寛一郎は元治元年七月二十七日、当時土佐の藩獄に繋がれて....
怪人の眼」より 著者:田中貢太郎
小坂|丹治は香美郡佐古村の金剛岩の辺で小鳥を撃っていた。丹治は土佐藩の侍であった。それは維新....
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
椿 八百尼公技絶倫 風を呼び雨を喚ぶ幻神の如し 祠辺の老樹|精萃を蔵す 帳裡の名香美人を現ず 古より乱離皆数あり 当年の妖祟豈因無からん 半世売弄す懐中の宝 霊....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
す。こういう風こそはどの世界においても尊ばれてよいことと思います。仕事は安藝郡、香美郡、長岡郡などにも及び、信用は販路を遠くまで拡げました。土州が誇るに足りる手....
山の人生」より 著者:柳田国男
みにて一二間を隔て、又右足跡ばかりの跡ありこれは一つ足と称し、常にあるものなり。香美郡にもあり。 土佐では山人を一般に山爺と呼んでいる。一本足でおまけに眼も一....
日本の伝説」より 著者:柳田国男
これをこの土地では今熊野といって、拝んでいたそうであります。 土佐では今一つ。香美郡|山北の社に祀る神石も、昔この村の人が京の吉田神社に参詣して、神楽岡の石を....
俗法師考」より 著者:喜田貞吉
――――――――――――――――――――――――――――― 態申遣候。香美郡之内算所取前此候、以上。 慶長六年 郷平右衛門....