»
馬
「馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「英雄の器」より 著者:芥川竜之介
「何しろ項羽《こうう》と云う男は、英雄の器《うつわ》じゃないですな。」
漢《かん》の大将|呂
馬通《りょばつう》は、ただでさえ長い顔を、一層長くしながら、疎《まばら》な髭《ひ....
「犬と笛」より 著者:芥川竜之介
と、右と左と両方の路から、弓矢に身をかためた、二人の年若な侍が、逞《たくま》しい
馬に跨《またが》って、しずしずこっちへやって来ました。
髪長彦はそれを見ると、....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
ならばまだ好《い》いが、メリイ・ゴオ・ラウンドと来ているんだ。おまけに二人とも木
馬の上へ、ちゃんと跨《またが》っていたんだからな。今考えても莫迦莫迦《ばかばか》....
「或敵打の話」より 著者:芥川竜之介
つ》にもこの老人を甚太夫と誤って殺したのであった。
平太郎には当時十七歳の、求
馬《もとめ》と云う嫡子《ちゃくし》があった。求
馬は早速|公《おおやけ》の許《ゆる....
「或日の大石内蔵助」より 著者:芥川竜之介
等が復讐の挙を果して以来、江戸中に仇討が流行した所で、それはもとより彼の良心と風
馬牛《ふうばぎゅう》なのが当然である。しかし、それにも関らず、彼の心からは、今ま....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
》乗客は残っていまいね?」
「ええ、一時間ばかり前に立ってしまいました。もっとも
馬ならば一匹いますが。」
「どこの
馬かね?」
「徳勝門外《とくしょうもんがい》の....
「ある自殺者の手記」より 著者:秋田滋
う。 食ったものが好く消化れると云うことは、人間の生活のうちにあってはなかなか
馬鹿にならないものなのだ。一切のことが消化によるとも云える。芸術家に創作的情熱を....
「初雪」より 著者:秋田滋
、それにつづく孤独な生活のことなどが、それからそれへと思い出されて来るのだった。
馬車を降りて、その時代のついた古めかしい家を見ると、彼女は笑いながら、思わずこう....
「良夜」より 著者:饗庭篁村
じ、上磨きだけを東京にてせよ」と止められ、志を屈して一年程は独学したれど、はしる
馬の如き出京の志し弱き手綱に繋ぐべきにあらず。十七の春なりし。心を決して父と伯父....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
ーの伝記は決して無味乾燥ではない。電磁気廻転を発見して、踊り喜び、義弟をつれて曲
馬見物に行き、入口の所でこみ合って喧嘩椅子にかかりて、西向きの室から外を眺めつつ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
この騎士の死体はこの教会の墓地に埋葬されているが、その亡霊は夜な夜なもとの戦場に
馬を駆り、頭をさがすのである。亡霊が夜半の疾風のように速くこの窪地を通り去るのは....
「親ごころ」より 著者:秋田滋
、教会へ出かけて行って、新たにできた友達の代りをつとめた。冬が来た。その冬はまた
馬鹿に寒気がきびしかった。浄めのお水をかけることを稼業にしている老人は、可哀そう....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
川端を歩いていると、釣師が一人柳の木の下に眠っていた。正午だった。鋤が一丁、傍の
馬鈴薯畑の中に、まるで故意に置いてあるような按配に突立っていた。 私はそれを抜....
「夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
乍らも誇をひそめて、眼を細くし乍ら、長いことにおいては又久作さんと負けず劣らずの
馬面で共に有名な、チョビ髭の尖った頤との一対の対面は世にも見事であったろう。その....
「三人の百姓」より 著者:秋田雨雀
いませんでした。「もし金のことが発覚すれば、三人同罪で牢屋へ行くのだ。」と伊作は
馬鹿正直な太郎右衛門に言い含めて置いたのでした。 太郎右衛門と、太郎右衛門のお....