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馬具
「馬具〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬具の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
た。第一に鞍《くら》といい、鐙《あぶみ》といい、手綱《たづな》といい、いっさいの
馬具が相違しているのであるから、いかなる素人でも西洋馬と知らずに牽き去るはずがな....
「三浦老人昔話」より 著者:岡本綺堂
諸屋敷で人減しをすることも無いとは云えない。殊に三島の屋敷のことであるから、武具
馬具を調えるために他の物入りを倹約する、その結果が人減しとなる。そんなことも有り....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
ものの一種の郷士のような形で、主人が外出する時には大小を差し、その屋敷には武具や
馬具なども飾ってあるという半士半農の生活を営んでいて、男の雇人ばかりでも三四十人....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
を持った方が、声を慄わせ身悶えまでして、私の身を残酷にお洗いたてになるのでした。
馬具屋の娘……賤民ですって。それから、竜見川学園の保姆……それはまだしもで、私は....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
め備えた影武者なのでした。鎧、兜、陣羽織、着付の揃いは元よりのこと、馬もお揃い、
馬具もお揃い、葵の御定紋もまた同じくお揃い、敗軍お旗本総崩れの場合があったら、い....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
金をしなくてもいいわけになる。なるべく早く売るように。 また、父の軍服、刀剣、
馬具等は、マントのごとき子供等に利用し得るものの外は、悉皆売払ったらよかろう。こ....
「二つの短い話」より 著者:ケネディパトリック
十分でした。彼は酒の酔もさめて正気になりました。けれども、手がひどく震え出して、
馬具を石敷きの床の上にとり落して仕舞いました。馬銜の音が長い洞穴内に反響すると、....
「糸くず」より 著者:国木田独歩
ッて、わしを。そのわしを見つけたチゅうのは全体たれのこッてござりますべエ。』 『
馬具匠のマランダン。』 そこで老人確かに覚えがある、わかった、真っ赤になって怒....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
からね。窓をあけてごらんなさい。それ、ご覧。風が吹いて、たいへん寒いじゃないか。
馬具を解いておしまいなさい。リザヴェッタ、もう出るのはやめにしましょう。……そん....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
わるいすがひとつすえてあって、これを四頭の馬のがい骨が背中にのせていました。その
馬具はまっ赤な火ぐもでした。さて、そのいすは、乳いろしたガラスで、座ぶとんという....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
も彼等がこういう場合に少しでも歩行運動に趣味を持っていたからではなく、その丘も、
馬具も、泥濘も、馬車も、みんなひどく厄介なものだったので、馬どもはそれまでにもう....
「娘煙術師」より 著者:国枝史郎
模型、地雷の模型、巨大な地球儀、城砦の模型、軍船の模型、洋刀の模型、背嚢の模型、
馬具の模型、測量器、靴や軍帽や喇叭や軍鼓や、洋式軍服や携帯テントや望遠鏡というよ....
「番町皿屋敷」より 著者:岡本綺堂
て十太夫を見かえった。 「いや、いや、心配いたすな。たとい先祖伝来とは申せ、武具
馬具のたぐいとは違うて、所詮は皿小鉢じゃ。わしはさのみに惜しいとは思わぬ。しかし....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
ランダができ、天気が悪いときには閉められるようになっていた。ここには、から竿や、
馬具や、いろいろな農具やら、また、近くの河で魚をとるための網がさがっていた。夏使....
「国境」より 著者:黒島伝治
馭者の呉はなだめるような声をかけて馬を止めた。 ぶるぶる身慄いして、馬は、背の
馬具を揺すぶった。今さっき出かけたばかりの橇がひっかえしてきたらしい。 外から....