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馬盥
「馬盥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬盥の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
《こびきちょう》はなかなか景気がようござんしたよ。御承知でしょうが、中幕は光秀の
馬盥《ばだらい》から愛宕《あたご》までで、団十郎の光秀はいつもの渋いところを抜き....
「牛乳と馬」より 著者:豊島与志雄
を乞うのをやめて、水音のする方へ行ってみた。 見ると、上半身裸体の男が、大きな
馬盥の水で馬を洗っていた。小野田さんがいつも乗ってる栗毛の馬だ。わたしは黙ったま....
「鸚鵡蔵代首伝説」より 著者:国枝史郎
をした燈の光が、畳三枚ぐらいの間を照らしていた。 その光の輪の中に、黒漆ぬりの
馬盥が、水を張って据えてあり、その向こう側に、髪を垂髪にし、白布で襷をかけた女が....
「血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
るのであった。納屋の壁には、鋤だの鍬だの鎌だのの農具が立てかけてあり、地面には、
馬盥だの※だの稲扱きだのが置いてあったが、そのずっと奥の方に、裸体蝋燭が燃えてお....