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「馬肉〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬肉の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
放浪」より 著者:織田作之助
肉を使っていると思った。木下の屋台店で売っていた牛丼は、繊維が多く、色もどす赤い馬肉だった。食べながら、別府へ行けば千に一つ小鈴かオイチョカブの北田に会えるかも....
爬虫館事件」より 著者:海野十三
馬鈴薯、甘藷、胡羅蔔、雪花菜、※、藁、生草、それから食パンだとか、牛乳、兎、鶏、馬肉、魚類など、トラックに満載されてきますよ」 「なるほど」帆村は又鴨田の方へ向....
獄中生活」より 著者:堺利彦
日変っている。まず日曜が豆腐汁、それから油揚と菜、大根の切干、そら豆、うずら豆、馬肉、豚肉など大がい献立がきまっている。豚肉などといえば結構に聞ゆれど、実のとこ....
紅玉」より 著者:泉鏡花
った。それでさえ怒り得ないで、悄々と杖に縋って背負って帰る男じゃないか。景気よく馬肉で呷った酒なら、跳ねも、いきりもしようけれど、胃のわるい処へ、げっそり空腹と....
勉強記」より 著者:坂口安吾
が、無意識中における先生の意志はどうしても本に向って放尿せずには納まらない。生の馬肉やオットセイの肉などを食い、遂に赤蛙の生きた奴を食うところまで心をきめたが、....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
という三人が遊びに来たから、時田にその本を貸してやり、四人で白山上のハゲ蛸という馬肉屋へ行って飲食した。時田は非常に秀才だが酒癖が悪くて、酔うと前後不覚になって....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
りますのでしょうか」 「左様、タケノコメシの顔ぶれは六年間変りがない。平作の弟の馬肉屋の又吉と妹お玉。お玉の亭主女郎屋の銀八。死んだ女房杉代の兄で仲見世の根木屋....
三筋町界隈」より 著者:斎藤茂吉
蕎麦のあることを知って、誠に驚かざることを得なかった。 それから佐竹の通りには馬肉屋が数軒あったが、私はそういう処に入ることを知らなかった。ただ市村座の向側に....
狂女と犬」より 著者:小酒井不木
した。山道ではあっても、さほど急ではありませんから自転車は平気で通います。小僧は馬肉屋の雇人でして、この村から二里ほど隔った町から、いつも、村の酒屋に馬肉を運ん....
卵塔場の天女」より 著者:泉鏡花
りではない、もういい加減酔っている。実は私も陶然としていた。 「これ、土手で売る馬肉じゃあないが、蹴転の女郎の切売を買ったって、当節では大銭だろう。女房は無銭で....
フランス料理について」より 著者:北大路魯山人
り高価な壜の水を飲んでいる市民である。次に肉食人に美肉が与えられていない。羊肉、馬肉を盛んに食っている。豚は鎌倉に匹敵するよさを持っているが、鶏肉は雛であるから....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
のをビカーという。両国の名称、まさしく相反せり。 フランスにて下等の料理屋は、馬肉を牛肉と称して食せしむるという。政教子曰く、昔時は鹿を指して馬という。今時は....
放浪」より 著者:織田作之助
肉を使っていると思った。木下の屋台店で売っていた牛丼は、繊維が多く、色もどす赤い馬肉だった。食べながら、別府へ行けば千に一つ小鈴かオイチョカブの北田に会えるかも....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
万一の用意に一円札をたび裏にしのばせ女遊びにも出かけた。洲崎の弁天橋のたもとで、馬肉をさかなにしょうちゅうをひっかけてからいくのだが、帰りを早く切上げるのでだれ....
猪の味」より 著者:北大路魯山人
ねぎや何かゴチャゴチャ入れて煮ていたが、醤油のほかに、やはり、味噌を用いていた。馬肉なども味噌を用いるが、馬の場合は味噌でも入れなければ食えないのであって、猪に....