馬鹿笑い[語句情報] » 馬鹿笑い

「馬鹿笑い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬鹿笑いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
小さいアルバム」より 著者:太宰治
時に、そのまま緊張の姿勢をとれる人は、さいわいです。私は、くるしい時に、ははんと馬鹿笑いしたくなるので困ります。内心大いに緊張している時でも、突然、馬鹿話などは....
乞食学生」より 著者:太宰治
されるかも知れぬ、と一瞬思った。恐怖の絶頂まで追いつめられると、おのずから空虚な馬鹿笑いを発する癖が、私に在る。なんだか、ぞくぞく可笑《おか》しくて、たまらなく....
虚構の春」より 著者:太宰治
館の背景一つで間に合いますし、また、云々。』――『チャプリン氏を総裁に創立された馬鹿笑いクラブ。左記の三十種の事物について語れば、即時除名のこと。四十歳。五十歳....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
ぬかな」 「そのようなこときいているのではござらぬわッ。手前達の何がおかしゅうて馬鹿笑い召さったのじゃ」 「ははん、そのことか。江戸ではな」 「江戸が何だと申す....
新ハムレット」より 著者:太宰治
ーショー、僕たちが冗談に疑って遊んでいたら、それが、本当だってさ。なんて事だい。馬鹿笑いが出るよ。」 六 庭園 王妃。オフィリヤ。 王妃。「あたたかに....
正義と微笑」より 著者:太宰治
は残るだろうしさ。」と僕が言ったら、 「そうもいかねえ。」と大声で言って、空虚な馬鹿笑いをした。なぜ、そうもいかねえのか、僕にはわからなかった。いずれにもせよ、....
不審庵」より 著者:太宰治
を定めるのであるが、つねに静粛を旨とし、大声で雑談をはじめたり、または傍若無人の馬鹿笑いなどするのは、もっての他の事なのである。それから主人の迎附けがあって、そ....
浮雲」より 著者:二葉亭四迷
せて、下唇《したくちびる》を喰締めながら、暫らくの間|口惜《くちお》しそうに昇の馬鹿笑いをする顔を疾視《にら》んで黙然としていた。 お勢が溢《こぼ》れるばかり....
失敗園」より 著者:太宰治
。みっともなくていけねえ。誰か、わしを抜いてくれないか。やけくそだよ。あははは。馬鹿笑いが出ちゃった。」 だいこん。 「地盤がいけないのですね。石ころだらけで....
婦人の創造力」より 著者:宮本百合子
っきりと生きて行こうという希望、新しい文学の明るい面、ナンセンスではない明るさ、馬鹿笑いでない高笑い、愉快な足どり、一つの希望に結びつけて来る努力、その努力を尊....
巴里祭」より 著者:岡本かの子
激しい曲を吹奏し出した。其の前で踊っている連中も雨を結局よい刺戟にして空を仰いで馬鹿笑いしたり、ひょうきんに首を縮めたりして調子づいて揉み合っている。傘をさして....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
のときのように笑ってるのを見た。それは泉のように透き通った呑気《のんき》な小娘の馬鹿笑いであって、数年来彼が一度も聞いたことのない笑いだった。 しかし往々オリ....
選挙殺人事件」より 著者:坂口安吾
るみる顔をあからめて、 「失礼しました。ふだんはオレなぞとも云ってましたが……」馬鹿笑いの男が部屋の隅できいていて、今度はクスクス笑いだしたので、寒吉は三高が気....
笑について」より 著者:岸田国士
どという新語もあります。「微苦笑」という造語も言えば一般に通用すると思います。「馬鹿笑い」「含み笑い」「しのび笑い」「追従笑い」などがあります。 笑い声にもい....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
、客席から、高座のユーモアに子供のごとく哄笑することができる。ゆえに、私はあまり馬鹿笑いをして高座や他の聴衆の迷惑になるようなお客も困るが、ひたすら笑わないでい....