馬鹿馬鹿しい[語句情報] » 馬鹿馬鹿しい

「馬鹿馬鹿しい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

馬鹿馬鹿しいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
おったら、伯父さんに叱られた。この高い油を使って本を読むなどということはまことに馬鹿馬鹿しいことだといって読ませぬ。そうすると、黙っていて伯父さんの油を使っては....
野菊の墓」より 著者:伊藤左千夫
よくたべた。学校のこと何くれとなく母と話をする。やがて寝に就いてからも、 「何だ馬鹿馬鹿しい、十五かそこらの小僧の癖に、女のことなどばかりくよくよ考えて……そう....
奴隷根性論」より 著者:大杉栄
びに、天上の酋長に使いするために、幾多の奴隷を殺す。 六 僕はあまりに馬鹿馬鹿しい事実を列挙して来た。今時こんなことを言って、何のためになるのかと思わ....
親子」より 著者:有島武郎
でぺてんですものね。始めから先方に腹を立てさすつもりで談判をするなどというのは、馬鹿馬鹿しいくらい私にはいやな気持ちです」 彼は思い切ってここまで突っ込んだ。....
耽溺」より 著者:岩野泡鳴
そうだ。思いやると、この放蕩おやじでも実があって、可哀そうだ。吉弥こそそんな――馬鹿馬鹿しい手段だが――熱のある情けにも感じ得ない無神経者――不実者――。 こ....
電気看板の神経」より 著者:海野十三
まって置かれてあるものにせよ――あまりにも、次から次へと死ぬ奴がでてくるもんで、馬鹿馬鹿しいモダンチャンバラ劇をみているような気がしないのでもないのだ。だが、そ....
」より 著者:海野十三
体は小さく縮まっていった。私はキャラメルの箱に蹴つまずいて、向う脛をすりむいた。馬鹿馬鹿しいッたらなかった。そのうちに、私は不思議なものを発見した。それは一匹の....
自叙伝」より 著者:大杉栄
んであったとか、昼、寝台に腰かけていたとか。その他、今ちょっと思い出せないような馬鹿馬鹿しいことばかりでだ。 二階の僕等の寝台の向いに下士官等の室があった。僕....
続獄中記」より 著者:大杉栄
い暴れものになってしまった。 「ね、旦那、こんどはもう私は出たら泥棒はやめです。馬鹿馬鹿しいですからね。いくら暴れたって、泥棒じゃ誰も相手にしちゃくれないでしょ....
転機」より 著者:伊藤野枝
Tの個人主義的な考えの上からは、私がいつまでも、そんなよそごとを考えているのは、馬鹿馬鹿しいセンティメンタリストのすることとして軽蔑すべきことかもしれない。現に....
お住の霊」より 著者:岡本綺堂
分別もあろうと思案して、取あえず飯田町の邸へ出向いて主人の隼人に面会し、さて甚だ馬鹿馬鹿しい事で、実にお噺にもならぬ次第ではあるが、妹が斯く斯く申して是非とも離....
怪異暗闇祭」より 著者:江見水蔭
で別れようではありませんか」 「小机の代理に俺が一つ余計に打たれるなんて、そんな馬鹿馬鹿しいことはないが。まあ好い。どの道殴られるんだ。一つも二つも同じだ。ただ....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
古 だが収入がなくっちゃおまえんちも暮らせないね。 とも子 知れたこってすわ、馬鹿馬鹿しい。 沢本 じゃやはりドモ又がいったように、君はどこかに岸をかえるん....
鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
かと訊くと、その頃地学雑誌に連掲中の「鉱物|字彙」であった。ソンナものを写すのは馬鹿馬鹿しい、近日|丸善から出版されるというと、そうか、イイ事を聞いた、無駄骨折....
飛騨の怪談」より 著者:岡本綺堂
た彼の耳には、此話が余りに新し過ぎて、殆ど虚実の判断に迷った。が、彼は一概に之を馬鹿馬鹿しいと蔑して了うほどの生物識でもなかった。市郎は飽までも科学的に此の怪物....