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馬鹿騒ぎ
「馬鹿騒ぎ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
馬鹿騒ぎの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
は少々筋書が違ってるんだ。所司代付でも腕利と名を取ったお四ッたり様が、只でこんな
馬鹿騒ぎをするもんかい。それもこれもみんなこの証拠の品の伴天連像《ばてれんぞう》....
「流行暗殺節」より 著者:佐々木味津三
るのがおらがのお殿様でのう。殿様、病中のつれづれに、妓を呼んで、おまえら、枕元で
馬鹿騒ぎせい、との御声がかりじゃ。遠慮はいらんぞ。さあ呑め、さあ唄え」 「………....
「正義と微笑」より 著者:太宰治
して、そのまま家へ帰った。 あの蹴球部の本科生と言い、けさの教室の、あさましい
馬鹿騒ぎと言い、となりのクラスの学生たちと言い、実に見事なものだ。きょうは僕は、....
「ヴィヨンの妻」より 著者:太宰治
様子をするのを見ると、つい決心もにぶってお酒を出してしまうのです。酔っても、別に
馬鹿騒ぎをするわけじゃないし、あれでお勘定さえきちんとしてくれたら、いいお客なん....
「水仙」より 著者:太宰治
たちを自分のアパートに呼び集めて、その研究生たちのお世辞に酔って、毎晩、有頂天の
馬鹿騒ぎをしていた。草田氏は恥をしのんで、単身赤坂のアパートを訪れ、家へ帰るよう....
「鉄面皮」より 著者:太宰治
し、あんな事もあるのだから、やっと百五十一枚を書き上げたくらいで、気もいそいその
馬鹿騒ぎは慎しまなければならぬ。大事なのは、これからだ。この短篇小説を書き上げる....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
自分の前に現れたのに眼を見張った。平常の巴里の優雅さを埋めかくして居る今日の祭の
馬鹿騒ぎの中にベッシェール夫人は本当の巴里其のものゝ優雅さで新吉について歩いて居....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
らに浜の方へ行って、あの二艘の快艇のある処へ来た。この快艇までが海賊どもの酔って
馬鹿騒ぎをした痕を留めていて、一艘は腰掛梁が一つ壊れており、二艘とも泥だらけで淦....
「母の上京」より 著者:坂口安吾
たり、娘が家にねる時はいつも夏川の蒲団の中に寝てゐたものであつた。よくまアあんな
馬鹿騒ぎができたものだと夏川は思ふが、あれぐらゐ傍若無人の
馬鹿騒ぎになると、あた....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
いことに神経を奪われてしまうとは、私もなんという大馬鹿者であろう。これはすべての
馬鹿騒ぎのあとから起こったことであるが、ここに書き加える価値があると思う。いつも....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
そう云ってべったり坐り込んで了った。 曲角の向うから、気狂いじみたチンドン屋の
馬鹿騒ぎが、チチチンチチチンと聞えて来た。 二 それから数....
「決闘」より 著者:神西清
と早く言って下さらなかったのよ。そしたら私、ピクニックにも行きゃしないし、あんな
馬鹿騒ぎもしなかったのに。……みんなに厭らしいことまで言われたのよ。ああ取り返し....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
は段々と熱心になる。サラは返事に困って躊躇し、※。 式の当日は賑やかなことや、
馬鹿騒ぎはせぬ様にし、またこの日が平日と特に区別の無い様にしようとの希望であった....
「五重塔」より 著者:幸田露伴
鉄がたたけば、清吉はお房が傍に寝転んで銀釵にお前そのよに酢ばかり飲んでを稽古する
馬鹿騒ぎの中で、一了簡あり顔の政が木遣を丸めたような声しながら、北に峨々たる青山....
「はつ恋」より 著者:神西清
またもや罰金ごっこが始まったけれど、もう以前のような突飛な振舞いも、悪ふざけも、
馬鹿騒ぎもなくて、――ジプシーめいた要素は消えうせていた。 ジナイーダが、わた....