駄目[語句情報] »
駄目
「駄目〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
駄目の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「カルメン」より 著者:芥川竜之介
「そう云えば繃帯していたようだね。」
「イイナはあの晩ホテルへ帰ると、……」
「
駄目《だめ》だよ、君、それを飲んじゃ。」
僕はT君に注意した。薄い光のさしたグ....
「疑惑」より 著者:芥川竜之介
か、火の粉を煽った一陣の火気が、眼も眩《くら》むほど私を襲って来ました。私はもう
駄目だと思いました。妻は生きながら火に焼かれて、死ぬのだと思いました。生きながら....
「河童」より 著者:芥川竜之介
したまま、僕ら五人に宣言しました。(実はひとりと四匹《しひき》とです。)
「もう
駄目《だめ》です。トック君は元来胃病でしたから、それだけでも憂鬱《ゆううつ》にな....
「彼」より 著者:芥川竜之介
る血尿《けつにょう》を透《す》かしたものだった。
「こう云う体《からだ》じゃもう
駄目《だめ》だよ。とうてい牢獄《ろうごく》生活も出来そうもないしね。」
彼はこ....
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
好《い》い。」!)
「『虞美人草《ぐびじんそう》』は?」
「あれは僕の日本語じゃ
駄目《だめ》だ。……きょうは飯《めし》ぐらいはつき合えるかね?」
「うん、僕もそ....
「奇怪な再会」より 著者:芥川竜之介
れぬものと御思いなさい。」
「どうしても遇えないでございましょうか?」
お蓮に
駄目《だめ》を押された道人は、金襴《きんらん》の袋の口をしめると、脂《あぶら》ぎ....
「子供の病気」より 著者:芥川竜之介
くし、乳は張るし、二重に苦しい思いをすると云った。「とてもゴムの乳っ首くらいじゃ
駄目なんですもの。しまいには舌を吸わせましたわ」「今はわたしの乳を飲んでいるんで....
「お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
しょに明治座《めいじざ》を覗かないか? 井上だよ。井上なら行くだろう?」
「僕は
駄目だよ。お袋が病気なんだから――」
「そうか。そりゃ失敬した。だが残念だね。昨....
「死後」より 著者:芥川竜之介
感じた。
「子供に父と言わせられる人か?」
「そんなことを言ったって、……」
「
駄目《だめ》だ、いくら弁解《べんかい》しても。」
妻は僕の怒鳴《どな》るよりも....
「馬の脚」より 著者:芥川竜之介
帳簿をとざしたと思うと、前よりも一層驚いたように年とった支那人へ話しかけた。
「
駄目《だめ》です。忍野半三郎君は三日前《みっかまえ》に死んでいます。」
「三日前....
「海のほとり」より 著者:芥川竜之介
たまま、かなり大声《おおごえ》に返事をした。
「哀《あわ》れっぽい声を出したって
駄目《だめ》だよ。また君、金《かね》のことだろう?」
「いいえ、金のことじゃあり....
「アグニの神」より 著者:芥川竜之介
早く逃げましょう」 妙子はまだ夢現のように、弱々しい声を出しました。 「計略は
駄目だったわ。つい私が眠ってしまったものだから、――堪忍して頂戴よ」 「計略が露....
「彼の長所十八」より 著者:芥川竜之介
の屡なるに依るなり。 六、おのれの作品の評価に謙遜なる事。大抵の作品は「ありゃ
駄目だよ」と云う。 七、月評に忠実なる事。 八、半可な通人ぶりや利いた風の贅....
「初雪」より 著者:秋田滋
。 「巴里へ行く? そりゃアまたどうしてだい? 巴里へ何をしに行こうッてんだい?
駄目だよ、そんなことを云っちゃ――。飛んでもないことだよ。ここにこうしていりゃア....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
つのり、手綱をぐいっとばかり反対側にひき、他方の足で力いっぱい蹴とばした。それも
駄目だった。馬が飛びあがったのは事実だが、今度は道の向う側の茨やはんの木のしげみ....