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「駆け引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駆け引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河明り」より 著者:岡本かの子
老父のそこまでの話の持って来方には、衰えてはいるようでも、下町の旧舗の商人の駆け引きに慣れた婉曲な粘りと、相手の気の弱い部分につけ込む機敏さがしたたかに感じ....
鎮西八郎」より 著者:楠山正雄
きになりますと、たいそうおよろこびになって、さっそくおそばに呼んで、 「いくさの駆け引きはどうしたものだろう。」 とおたずねになりました。すると為朝はおそれ気....
娘煙術師」より 著者:国枝史郎
しいものは見られなかった。一様に平坦にならされていた。何者か敵に攻め込まれた時、駆け引き自在であろうことを希望んで、昔はそうした風雅な構えをたしかに構えてはいた....
函館の大火について」より 著者:寺田寅彦
る。 消防当局のほうでもたとえばポンプや梯子の改良とか、筒先の扱い方、消し口の駆け引きといったようなことはかなり詳しく論ぜられていても、まだまだだいじないろい....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
つ金額に較べたら、多分これは桁が一つ違うに相違ない。つまり予算閣議における各相の駆け引きや政治的手腕一つによって、どうにでもなる程度のはした金に過ぎないのだ。 ....
雪之丞変化」より 著者:三上於菟吉
蔵《むすめ》でも掘るときならね。だが、武家屋敷を攻めるにゃあ、そのガニ股じゃあ、駆け引きがおぼつかないよ」 「どうも、手きびしいなあ。あッしはまた、いつかのやり....
私本太平記」より 著者:吉川英治
しかも、干潮の最頂期を境として、潮位はまたすぐ、上げ潮へ変ってゆく。 戦の駆け引きはしていられないのだ。あくまで無二無三でなければならない。海面で岩松の船....