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「駆引き〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駆引きの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
入れ札」より 著者:菊池寛
して、これから知らねえ土地を遍めくって、上州の国定忠次でございといって歩くには、駆引き万端の軍師がついていねえことには、動きはとれねえのだ。いくら手前が、大めし....
博物誌」より 著者:岸田国士
て、この護衛者に恥じない見事な警戒ぶりである。どれ一つ動かない。 私は、そこで駆引きをしてみるのである。私は、からだぐるみ、生垣の後ろに隠れて、しばらくその方....
学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
、すでにすでに胆を落として、追い追いこの外国人に近づき取引きするに及んでは、その駆引きのするどきに驚き、あるいは無理なる理屈を言いかけらるることあればただに驚く....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
一、天機|洩《も》らすべからず花合戦の駆引き。駘蕩《たいとう》たる紺碧の波に浮ぶ、ここは「|ニース突堤遊楽館《カジノ・....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
彼はルウアンの総督に向かって、一騎打の勝負を――これがいつもながらただ一つの彼の駆引きだが――衆人の喝采裡に挑戦した。それを聞いた女王は、しかし、いささかひにく....
随筆 新平家」より 著者:吉川英治
しぎはないが、策謀好きな、めずらしい御性格であったものと思う。そのお方と清盛との駆引きは、歴史のあやとして観ても、人間対照の角度から見ても、興味津々たるものがあ....
ひとりすまう」より 著者:織田作之助
の様に張られているのだ。恐らく、自尊心と羞恥心から来るものと思う。この本能は愛の駆引きに非常に役立つものらしいけれど、それは結果としてである。さてその時もこの奇....