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「駈け落ち〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

駈け落ちの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
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半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、十九の年に大阪の商人に請け出されて行ったそうですが、間もなく店の若い者と一緒に駈け落ちをして、途中で捨てたのか捨てられたのか、ともかくも自分ひとりで江戸へ出て....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
も居ごこちが悪くなったと見えて、なにか屋敷の物を持ち出して、提重のお安という女と駈け落ちをしてしまったそうですよ」 「山崎の方は無事に勤めていたんですか」 「そ....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
お丸もその話を聴いてさすがに不安心になって来たので、与之助をそそのかして何処へか駈け落ちすることになったのですが、こいつよくよく悪い奴で、なんでも中仙道を行く途....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
いと思って、その晩すぐに支度をして、なんにも知らない女中のお由を置き去りにして、駈け落ちを極めてしまったんです。 わたくしが本所の錺屋へ出張ったのは七日の午過....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どうした。家にいるか」 「それがなんでも三年まえの今時分でしたろう。店の若い者と駈け落ちをしてしまって、今にゆくえが知れねえそうです」と、松吉は云った。 「駈け....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
の手ひとつで五人の子供を育てあげたが、総領の娘は奉公先で情夫をこしらえて何処へか駈け落ちをしてしまった。長男は芝浦で泳いでいるうちに沈んだ。次男は麻疹で命を奪ら....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
どうかすればよかったんですが、わたくしも両親はあり、弟や妹はあり、それを打捨って駈け落ちをするわけにも行かないので、ともかくも師匠をなだめて無事に帰したんですが....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
前から姿を隠したようです」 「行者はどうした」と、半七はすぐに訊いた。「まさかに駈け落ちをしたわけでもあるめえ」 「行者はやっぱり家にいます。それについて、行者....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
次郎という者と密通していて、今度の甲府詰めを機会にかの百両をぬすみ出して、二人は駈け落ちをするという相談を決めたんです。そこへ現われて来たのが品川のむさし屋の勇....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れるというようなわけで、つまりは自棄半分で自分の部屋に火をつけ、どさくさまぎれに駈け落ちをきめて、一旦は廓を抜け出したんですが、やがて召し捕られました。それは天....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い報告を持って来た。大津屋の娘お絹が家出してゆくえ不明になったが、万次郎と一緒に駈け落ちなどをした様子はない。万次郎は相変らず四谷坂町の実家に住んでいる。大津屋....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、別に怪しむべき形跡もなかった。そのうちに一人が云い出した。 「善昌さんはもしや駈け落ちをしたのではあるまいか」 弁財天の尊像紛失はやはり事実で、かれはその申....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ゆうべの引け四ツから、けさの七ツ(午前四時)頃までのあいだに、家のお浪というのが駈け落ちをしてしまったんです」 「お浪というのはどんな女だ」 「お駒の次で、三枚....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
笥の抽斗が取り散らされているのを見ると、かれは目ぼしい品物を持ち出して、どこへか駈け落ちをしたらしく思われた。 木場の旦那は今夜来るはずだとお千代が云ったので....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
へ急いで行った。 「どうだ、熊。あれぎり変ったことはねえか」 「親分。お吉の奴は駈け落ちをしたようですよ。とうとうあれぎりで家へ帰らねえそうで、今朝おふくろが心....