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騎兵
「騎兵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騎兵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「首が落ちた話」より 著者:芥川竜之介
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十分ほど前、何小二《かしょうじ》は仲間の
騎兵と一しょに、味方の陣地から川一つ隔てた、小さな村の方へ偵察《ていさつ》に行く....
「将軍」より 著者:芥川竜之介
三月五日の午前、当時|全勝集《ぜんしょうしゅう》に駐屯《ちゅうとん》していた、A
騎兵旅団《きへいりょだん》の参謀は、薄暗い司令部の一室に、二人の支那人を取り調べ....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
と、「さまよえる猶太人」は、十六世紀の初期に当って、ファディラの率いるアラビアの
騎兵が、エルヴァンの市《まち》を陥れた時に、その陣中に現れて、Allah aku....
「三つの宝」より 著者:芥川竜之介
ったら、わたしの国へ知らせて下さい。わたしはいつでもアフリカから、百万の黒ん坊の
騎兵と一しょに、あなた方の敵を征伐に行きます。(悲しそうに)わたしはあなたを迎え....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
参謀本部を牛耳っておりまして、ハンニバルのカンネ会戦を模範とし、敵の両翼を包囲し
騎兵をその背後に進め敵の主力を包囲|殲滅すべきことを強調し、決戦戦争の思想に徹底....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
火のように散る。味方からの弾丸もますます霰のように飛んで来る。父はその間を二人の
騎兵を連れて駈けて行った。が、その一人はすぐに倒れてしまった。そして父の馬もまた....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
たばねた中にも隠れている。しかも南京虫とは違って、その毒は生命に関する。私はある
騎兵が右手の小指を蝎に螫されて、すぐに剣をぬいてその小指を切断したのを見た。 ....
「かんかん虫」より 著者:有島武郎
始めから居たかんかん虫は誰と誰であるか更に判らなくなって居る。ナポレオンが手下の
騎兵を使う時でも、斯うまでの早業はむずかしろう。 私は手欄から下を覗いて居た。....
「化鳥」より 著者:泉鏡花
の手でおうように私の天窓を撫でて行った、それは一様に緋羅紗のずぼんを穿いた二人の
騎兵で――聞いた時――莞爾笑って、両方から左右の手で、おうように私の天窓をなでて....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
一 近衛
騎兵のナルモヴの部屋で骨牌の会があった。長い冬の夜はいつか過ぎて、一同が夜食の食....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
しましょう」 彼女の小賢しいアラビヤ馬は飛鳥のごとくに駈け出したので、わたしの
騎兵用軍馬もすぐに後からつづいた。そうして、この順序で私たちは馬を崖の上に駈け登....
「穴」より 著者:岡本綺堂
の穴から一人の大男があたかも這い上がって来た。 よく見ると、それは公使館付きの
騎兵で、今は会計係か何かを勤めているハドソンという男であった。彼は手にピストルを....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の無い騎士の亡霊である。ある人たちのいうのには、これはヘッセからアメリカに渡った
騎兵の幽霊であり、独立戦争のとき、どこかの小ぜりあいで、大砲の弾丸に頭をうちとば....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
た。そして銃剣で、抵抗すれば撃つとおどかされながら、同宿の者数名とともに戸山ヶ原
騎兵連隊の営倉にぶちこまれた。真暗で妙なにおいだけが鼻につく営倉の中で落付けるわ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
代通常四列、プロイセンに於ては現に三列)に並列した歩兵大隊を通常二戦列と、両翼に
騎兵を配置し、当時効力未だ充分でなかった砲兵はこれを歩兵に分属して後方に控置した....