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騎士
「騎士〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騎士の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「松江印象記」より 著者:芥川竜之介
、これらの幼稚なる偶像破壊者《アイコノクラスト》の手を免がれて、記憶すべき日本の
騎士時代を後世に伝えんとする天主閣の数は、わずかに十指を屈するのほかに出ない。自....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
正義が陳列してある。青竜刀に似ているのは儒教《じゅきょう》の教える正義であろう。
騎士の槍《やり》に似ているのは基督教《キリストきょう》の教える正義であろう。此処....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
う。これによると、大アルメニアの大僧正が、セント・アルバンスを訪れた時に、通訳の
騎士《ナイト》が大僧正はアルメニアで屡々《しばしば》「さまよえる猶太人」と食卓を....
「三つのなぜ」より 著者:芥川竜之介
一匹、どこからか書斎へはいって来た。のみならずその犬は身震いをすると、忽ち一人の
騎士に変り、丁寧にファウストにお時宜をした。―― なぜファウストは悪魔に出会っ....
「クララの出家」より 著者:有島武郎
ているようだったが、やがて彼らは広場の方に、「フランシス」「ベルナルドーネの若い
騎士」「円卓子の盟主」などと声々に叫び立てながら、はぐれた伴侶を探しにもどって来....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
中世であります。中世にはギリシャ、ローマ時代に発達した軍事的組織が全部崩壊して、
騎士の個人的戦闘になってしまいました。一般文化も中世は見方によって暗黒時代であり....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
時。 現代。 場所。 海底の琅※殿。 人物。 公子。沖の僧都。(年老いたる海坊主)美女。博士。 女房。侍女。(七人)黒潮
騎士。(多数) 森厳藍碧なる琅※殿裡。黒影あり。――沖の僧都。 僧都 お腰元衆。....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
んと身体に合っている鎧は、今までにもないことはありませんよ。中世紀のヨーロッパの
騎士は、これに似た鎧を着ていましたからねえ」 「中世紀のヨーロッパの
騎士の話なん....
「半島一奇抄」より 著者:泉鏡花
これが生得絵を見ても毛穴が立つほど鼠が嫌なんだと言います。ここにおいて、居士が、
騎士に鬢髪を染めた次第です。宿のその二階家の前は、一杯の人だかりで……欄干の二階....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
草双紙なり、読本なり、現代一種の伝奇においても、かかる場合には、たまたま来って、
騎士がかの女を救うべきである。が、こしらえものより毬唄の方が、現実を曝露して、―....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
を卓子に近く寄せて朗かに莞爾した。その装は四辺を払って、泰西の物語に聞く、少年の
騎士の爽に鎧ったようだ。高靴の踵の尖りを見ると、そのままポンと蹴て、馬に騎って、....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
タアの展覧室へはいって行った。が、そこにも一枚のポスタアの中には聖ジョオジらしい
騎士が一人翼のある竜を刺し殺していた。しかもその
騎士は兜の下に僕の敵の一人に近い....
「幸福のうわおいぐつ」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
のでして、宮中ではずいぶん読まれていますよ。*王様はとりわけ、アーサー王と円卓の
騎士の話を書いた、イフヴェンとゴーディアンの物語を好いていられます。それでご家来....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
けられた地方につきまとう主領の精霊で、空中の魔力の総大将とおぼしいのは、首の無い
騎士の亡霊である。ある人たちのいうのには、これはヘッセからアメリカに渡った騎兵の....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
たが、ローマの全盛頃から傭兵に堕落し遂に中世の暗黒時代となった。この時代の戦争は
騎士戦であり、ギリシャ、ローマ時代の整然たる戦法影を没し一騎打ちの時代となったの....