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騎士道
「騎士道〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騎士道の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ゼーロン」より 著者:牧野信一
ブロッケンである。 私の尊敬する先輩の藤屋八郎氏は、ギリシャ古典から欧洲中世紀
騎士道文学までの、最も隠れたる研究家でその住居を自らピエル・フォンと称《よ》んで....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
金に偽造指紋を残すような陋劣な手段にも出まい。云わば、いっさいの陰険策を排除した
騎士道精神なんだよ。しかし、僕等にもしこの用意がなかった日には、前例の二つに現わ....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
洋では、今日|尚《なお》民衆がその「紳士道」を有している。そして紳士道は、正しく
騎士道の変化であって、言わば資本主義の下に近代化した武士道であるからだ。然るに日....
「幸福について」より 著者:宮本百合子
観念によってあらわしているのであります。 さらに、世の中が進みまして、中世の、
騎士道の時代。
騎士道と申しますのは、女の人に大変親切にする、強い者を挫き、弱い者....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
、体重とその衣類手廻品の総合重量を取られる。彼女が呼び上げられたとき、中世以来の
騎士道により私がそのハンド・バックを持っていてやろうとしたら、 『彼女をして自身....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
物語と、同じ時代のウェイルズの伝説の文章とは実にちがって面白いのです。マロリーは
騎士道という観念で書いているのだが、ウェイルズの伝説は、民衆の富とか、公平とか、....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
ングリンは、罵倒《ばとう》すべき虚偽の作であるように思われた。その下卑《げび》た
騎士道、偽善的なもったい振り、好んでおのれを賛美しおのれを愛する我利冷酷な徳操の....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
敵機降り来ってバクゲキす瞬時にして肝臓先生の姿は見えず 足の医者のみかは肝臓の
騎士道をも全うして先生の五体は四散して果てたるなりき しかあれど肝臓先生は死ぬ....
「加利福尼亜の宝島」より 著者:国枝史郎
なわち大和魂じゃ!」 「ははあ、なるほど、よく解った。英国流に解釈すると、つまり
騎士道という奴だな」 「
騎士道?
騎士道? いい言葉だな。しかし、俺には初耳だ。....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
マ人の戦争や驚歎すべき徳行――その後の堕落――のことを、その大帝国の没落のこと、
騎士道、キリスト教、王などのことを聞いた。アメリカ半球の発見のことも聞き、サフィ....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
と立ちあがった。なにごとがはじまったのかと仰天したが、これが有名な〈アメリカ風の
騎士道《シュヴァレスク》〉だとすぐ気がついた。 あたしが子供のとき、アメリカと....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
さまじい闘争がおもむろに展開されることになったのである。 ブロムは生来荒々しい
騎士道精神をいくぶん持っていたので、この婦人に対する権利を決めるには事件を公然の....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
ウルバン二世を大外交家であるというかというに、当時の封建武士がこの時代に流行した
騎士道に心酔し、兎もすると法権を侵す態の行動をし英気を他に洩らす術なき脾肉の嘆を....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
飾らなければならぬ。そこで、イングランドに帰る日がついにきたとき、彼は古めかしい
騎士道の身ぶりをもってそれを果たした。まさに乗船しようとして、フランスの岸辺に立....
「空飛ぶ悪魔」より 著者:酒井嘉七
、蔑まれるべく十分であった。しかし、私達は明らかに盲ていた。 自分の体内から、
騎士道も武士の魂も抜け去っていた。 「いかなる手段を講じても、彼女は自分のものだ....