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騒ぎ唄
「騒ぎ唄〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騒ぎ唄の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「箕輪心中」より 著者:岡本綺堂
寒そうに肩をすくめて雨戸を閉めに出た。 今夜は悪い風が吹くので、廓《くるわ》の
騒ぎ唄が人の心をそそり立てるように、ここらまで近くながれて来た。暗い長い堤には駕....
「随筆 寄席風俗」より 著者:正岡容
で朗詠しだした。短歌はみんなで五つあった。その五つの歌と歌との間へ、新内流しが、
騒ぎ唄が、下座囃子が、雪の合方が、心憎いまで巧緻に採り入れられて弾かれた。吉井先....
「我が円朝研究」より 著者:正岡容
を飛び出し、山の手へかかるとだんだんはつ秋の日が暮れかかる。折柄、賑やかな新宿の
騒ぎ唄をよそに頑是《がんぜ》ない子を抱きしめてこの正直一途の爺やがホロリホロリと....
「すみだ川」より 著者:永井荷風
台に返って、男も同じく死ぬ事が出来なくて石垣の上に這《は》い上《あが》る。遠くの
騒ぎ唄、富貴《ふうき》の羨望《せんぼう》、生存の快楽、境遇の絶望、機会と運命、誘....