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騒動
「騒動〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
騒動の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
帝《みかど》の御出ましを御拝み申す時のように、礼を致したではございませんか。外の
騒動に気をとられて、一しきりざわめき立った御門の中が、急にひっそりと静まりますと....
「河童」より 著者:芥川竜之介
ふくろと仲悪い叔母《おば》も喧嘩《けんか》の仲間入りをしたのですから、いよいよ大
騒動になってしまいました。しかも年中酔っ払っているおやじはこの喧嘩を聞きつけると....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
めながら、おもむろに腰を擡《もた》げると、両手を耳へ当てがって、時ならない部落の
騒動をじっと聞き澄まそうとするらしかった。
「はてな。剣の音なぞもするようだが。....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
もだにえもん》、などが駈けつける。――殿中では忽ち、蜂《はち》の巣を破ったような
騒動が出来《しゅったい》した。
それから、一同集って、手負《てお》いを抱きあげ....
「妖婆」より 著者:芥川竜之介
た。が、その途中も動悸《どうき》はするし、膝頭の傷はずきずき痛むし、おまけに今の
騒動があった後ですから、いつ何時この車もひっくり返りかねないような、縁起の悪い不....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
は、薩摩の中の小藩の士で、島津家から見れば陪臣であったが、その小藩に起こったお家
騒動に捲き込まれて、琉球《りゅうきゅう》のあるところへ遠島された。それが父の七歳....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
ら媒酌人附の縁談が纏まらなかった為に、死ぬの、活きるの、と云った例はありません。
騒動の起るのは、媒酌人なしの内証の奴に極ったものです。」 「はあ、」 と云って....
「女客」より 著者:泉鏡花
なことがあるもんですか。またいつかのように、夏中蚊帳が無くっては、それこそお家は
騒動ですよ。」 「
騒動どころか没落だ。いや、弱りましたぜ、一夏は。 何しろ、家....
「唄立山心中一曲」より 著者:泉鏡花
が、焼山の下で、パッと一くべ、おへッつい様を燃したも同じで、山を越しちゃあ、別に
騒動も聞えなかったんでございますが、五日ばかり前に、その温泉に火事がありました。....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
どが持て囃されたのである。草双紙の挿絵を例にとって言えば、『金花七変化』の鍋島猫
騒動の小森半之丞に、トンビ合羽を着せたり、靴をはかせたりしている。そういうふうに....
「寺内の奇人団」より 著者:淡島寒月
音を立てたので、一時は観音様の鳩が一羽もいなくなりました。 それから最後に狸の
騒動があった話をしましょう。ただ今の六区辺は淋しい処で、田だの森だのがありました....
「瘠我慢の説」より 著者:石河幹明
場合にあらずして、むしろ長州征伐の時にありしならん。長州征伐は幕府|創立以来の大
騒動にして、前後数年の久しきにわたり目的を達するを得ず、徳川三百年の積威はこれが....
「活人形」より 著者:泉鏡花
。この狂女め、と振払う、むしゃぶりつくを突飛ばす。がたぴしという物音は皿鉢飛んだ
騒動なり。 外に窺う、八蔵、銀平、時分はよしとぬっと入り、「あい、御免なさいま....
「まあまあ居士の弁」より 著者:浅沼稲次郎
早稲田の森の青春 早稲田に入ったのは、大正六年で学校
騒動で永井柳太郎、大山郁夫氏等が教授をやめられた年の九月であるが、早稲田を志望し....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
いる。この間、社会党は天下を取ったことがあり、また党自体が分裂、統一といったお家
騒動の悲劇を演じてきた。私はその間ずっと書記長を通し、この歴史の渦中に動いたので....