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「騙る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

騙るの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
「ならぬ! ならぬ! とッて返せい! 引ッ返せいッ」 「恐れ多くも御公儀の名を騙るとは何ごとじゃッ。かくならばもう大罪人、禁札破りの大科人《おおとがにん》じゃ....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
見張りおった人物、疑いかかったその千種屋にうぬも草鞋をぬいだからには、旗本の名を騙る同じ隠密に相違あるまいがなッ」 「ほほう、左様であったか。あれなる若者、何か....
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
をして挨拶も致さず通りぬけるは即ちもぐりの大名じゃッ。その方共は島津の太守の名を騙る東下りの河原者かッ」 「なにッ、名を騙るとは何事じゃッ、何事じゃッ。よしんば....
貧乏神物語」より 著者:田中貢太郎
わない」 「違わないことがあるものか、ちがわないと云うなら、お前さんは、邸の名を騙る売僧じゃ」 用人は憤りだした。 「それはお前さんが私を知らないから、そう云....
政治に関する随想」より 著者:伊丹万作
幼少のころから執念ぶかくたたき込まれた彼らの御都合主義の理念は、それが道徳の名を騙ることによつて、我々の良心にまでくい入つてしまつているから始末が悪いのである。....
」より 著者:岡本綺堂
、関係者一同は厳重に取調べられた。宣伝に事欠いて、両国の観世物に将軍御上覧の名を騙るなぞとは言語道断、重々の不埓とあって、友蔵と幸吉の兄弟は死罪に処せられるかと....
三国志」より 著者:吉川英治
怒したこというまでもない。鞍つぼを叩いて、 「偽詔をもって、みだりに朝廷の御名を騙る不届き者、あの玄徳めを引掴んで来いっ」 眦を裂いて命じた。 「おうっ」と、....
武蔵旅日記」より 著者:山中貞雄
そら出たと山賊達、腰を抜かす。 団九郎の天狗は悠々と現れ出て、 T「我名を騙る 憎い人間ども」 山賊達、震え上る。 処が団九郎、調子に乗って首を振っ....