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「驀進〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

驀進の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
こにお前の満足を見出す外にない。これだけの用意が出来上ったら、もう何の躊躇もなく驀進すべき準備が整ったのだ。私の誇りかなる時は誇りかとなり、私の謙遜な時は謙遜と....
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
きにしていた。 消防自動車は、ヨロヨロよろめきながら、燃えあがる建物めがけて、驀進していった。二人の消防手は、いつの間にか、舗道の消火栓の前で、力をあわせて、....
地中魔」より 著者:海野十三
去る 「さあ急げ、全速力だ!」 大江山課長は、車上に突立って叫んだ。自動車は、驀進する―― 「もっと速力を出せ。出せといったら出さんかッ」 課長は満面を朱に....
とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
恰度四時四十二分に夜行の旅客列車が物凄い唸りを立てて、直ぐ眼の前の上り線路を驀進して行きました。そして辺は再び元の静寂に返ったのです。が、それからものの五分....
地球要塞」より 著者:海野十三
るいで、ハンドルを左に切った。地下道の厚い壁はわが自動車めがけて、鋼鉄艦のごとく驀進《ばくしん》してきたが、私が、力一ぱいハンドルを切ったため、壁は、ぐーッと右....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
へ、爆弾が落ちた。 「あ――」 と、アンは叫んだが、そのまま速力をゆるめないで驀進した。その辻のところでは、半壊の建物から、また、ばらばらと石塊がふってきた。....
空中漂流一週間」より 著者:海野十三
め、崩れかかった家屋の前に立っていたとき、そこへ急カーヴを切り輜重隊のトラックが驀進してきた。呀っといって彼が身をさけた途端に、トラックの運転をしていた兵隊が未....
崩れる鬼影」より 著者:海野十三
らぬ裡に、ピピーッという警笛が駅の方から聞えました。オヤと思う間もなく、こっちに驀進してきた一台の電気機関車、――と思ったが一台ではないのでした。二ツ、三ツ、四....
太平洋雷撃戦隊」より 著者:海野十三
みあげています」 副長がそういっているうちに、汽船は急に進路を曲げて、こっちへ驀進して来ます。 「おや、あいつ、こっちへ向ってくるぞ」 「こりゃ怪しいですな。....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
るような対面だ。飛行島は、まだ何事も知らず、闇夜の嵐のなかをついて、囂々と北東へ驀進しつづけている。 どうして川上機関大尉がここへ姿を現したか。彼は下甲板の格....
空襲警報」より 著者:海野十三
動を始めん」 焼夷弾を積んだこの第一編隊は、本隊から離れると、犬吠崎をめがけて驀進していった。 「第二編隊長、ミルレニエフ」 「おう、われ等が司令。破甲弾の投....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
や他の艦が、それと気づいた頃にはおそく、本艇は、白みゆく薄闇を衝いて、唸りながら驀進していた。 艦側から、海中に飛び込む兵員、しだいに現われゆく赤い船腹、やが....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
に何らこたえるところなく、いたずらに、外交はアメリカ追随、内政は反動と逆コースを驀進し、進歩的な国民を絶望に追い込むファッショ反動の政治を抬頭せしめ、一面、共産....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
* おそらく、私たちを乗せた巨大な甲虫は、今は一千五百尺以上の山中を驀進している。 霧は霧を追って奔った。風は風を吹き落して奔った。 と、遥かに....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
せられたならばたちまち数十年の弊風を一掃して、東亜諸民族と心からなる協同の大道に驀進するに至るべきを信ずる。 この新時代の道義観の下に、世界最終戦争を目標とす....