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驢馬
「驢馬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
驢馬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十円札」より 著者:芥川竜之介
粟野さんに芸術のないのは犬に草のないのも同然であろう。しかし保吉に芸術のないのは
驢馬《ろば》に草のないのも同然である。六十何銭かは堀川保吉に精神的|饑渇《きかつ....
「河童」より 著者:芥川竜之介
の前にたたずんだまま、つまらなそうにこう返事をしました。
「これですか? これは
驢馬《ろば》の脳髄ですよ。ええ、一度乾燥させてから、ざっと粉末にしただけのもので....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
っき》を逐われたことを、死んだラザルを活かされたことを、水の上を歩かれたことを、
驢馬《ろば》の背にジェルサレムへ入られたことを、悲しい最後の夕餉《ゆうげ》のこと....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
は小学生をでぬ。とマア、こういったもんです。
でケティは、もとサーカスの支那|
驢馬《ろば》乗りでした。そして白痴なもんで虐待《ぎゃくたい》をうけていた。すると....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るが、名に負う浅草の観世音であるから、日々の参詣者はおびただしく群集した。奥山の
驢馬の見世物などが大評判であった。 その参詣のうちに、日本橋北新堀の鍋久という....
「追憶」より 著者:芥川竜之介
」の顔をしていた。 一五 馬車 僕が小学校へはいらぬ前、小さい馬車を
驢馬に牽かせ、そのまた馬車に子供を乗せて、町内をまわる爺さんがあった。僕はこの小....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
て来て横町へはいると、油を売る者に出逢った。 その油売りは大きい帽をかぶって、
驢馬に油桶をのせていたが、官人のゆく先に立ったままで路を避けようともしないので、....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
食い物を売るのが商売であった。 そんな店に似合わず、家は甚だ富裕であるらしく、
驢馬のたぐいを多く飼っていて、往来の役人や旅びとの車に故障を生じた場合には、それ....
「聖アレキセイ寺院の惨劇」より 著者:小栗虫太郎
ですからなア。怖ろしいのはGPUの間諜網だけですよ。」 「なるほど、トロツキーが
驢馬の脳髄と云っただけのことはあるね。」法水が皮肉に笑うと、ルキーンはちょっと厭....
「ルバイヤート」より 著者:小川亮作
の底にはまた大地を担う牛*もいるし、 さあ、理性の目を開き二頭の牛の 上下にいる
驢馬の一群を見るがよい。 生きのなやみ 16 今日こそわが青春はめぐっ....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
が、厩の者が夜なかに起きて馬に秣をやりに行くと、そこに異物を見ました。 それは
驢馬のような物で、黒い毛が生えていました。しかも手足は人間のようで、大地に坐って....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
いの怪物 スキーをかつぎ 雪の上を走る 北極の熊か 北の里に住む怪物か その後に
驢馬のごとき男、もぐらのごとく雪をかく 宿屋の番頭 スキーに乗り提灯をもちてくる....
「火星探険」より 著者:海野十三
》そっくりの尖ったものが顎《あご》の上につき出ているのだった。その上に顔の両側に
驢馬《ろば》の耳によく似た耳がついていた。それからたいへん奇妙なことに、頭のてっ....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
箱を送っている。そんなことはどこでもみな同様である。諸君に対して、お前は能なしの
驢馬だという考えを、別に隠そうともしないようなあけっ放しの男や、諸君の性格を傷つ....
「余齢初旅」より 著者:上村松園
のんびりと歩いている。女の子が一人だけついていてのどかな風光であった。 時には
驢馬が通り過ぎてみたり、豚が行列して沢山やって来たりする。そういう京都などではと....