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骨っぽい
「骨っぽい〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨っぽいの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は嘘で固めた作り話もありそうですから、まあいい加減に切り上げて来ました。まず一番
骨っぽいのは、小伊勢のせがれの件で、なにしろそのお糸という女は駈け落ちなんぞをし....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
ふうに楽ができるんだ。まくらをあげましょうかい。ふとんを敷きましょうかい。伝六の
骨っぽい手でもよければ、お腰ももみますよ」 晴れてうるさし、曇ってうるさし、し....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
き払われたせいか、山峡の宵深くは、真夏とも思われぬ冷気に凍えるのを感じた。頭上に
骨っぽい峰が月光を浴びて、それが白衣を着た巨人のように見え、そのはるか下に、真黒....
「赤い貨車」より 著者:宮本百合子
ナースチャの肱を二本の指で締めつけた。シューラは退屈だ。シューラは茶色の服を着た
骨っぽい肩をブルブル震わせ、ナースチャの顔色をうかがいつつ指に力を入れる。 「オ....
「二人いるとき」より 著者:宮本百合子
た。 「や、しばらくでしたね」 袷の対を着て、きっちり髪をわけている幸治は、武
骨っぽいずんぐりした体つきに似合わない軟かい笑いをたたえて、テーブルのところへゆ....
「播州平野」より 著者:宮本百合子
来た。切符を出して見せた。鉛筆で切符のうらにしるしをつけて、先へ行くかと思ったら
骨っぽい指をのばして、 「それは御使用ずみか?」 と、ひろ子が手にもっていた裂地....
「伸子」より 著者:宮本百合子
籠った声で物を云うひとに、その男の名を訊こうとした。 すると、先刻の男が大柄な
骨っぽい体をぎごちなく運んできて彼女のじき前にあるテーブルの横に立った。彼は、テ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
》いて来たあの盲目《めくら》の剣客、ことに先方も、たあいないお雪ちゃんのほかには
骨っぽい話相手というものが更に無いという場合なんでしょう、こいつ願ったり叶ったり....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
邪慳《じゃけん》に歩いて、 「やい、この刀が目に入らぬか、我々のかけ合いは、ちと
骨っぽいことを御存じないか。お手前はそのかどわかして来た女を、あれなる一軒家へ隠....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
って、いかやするめと同様、骨がねえんだからやりきれねえ」 「骨がねえのかな」 「
骨っぽい奴がいねえんだよ、第一、この間の長州征伐を見ろ」 「うん」 「長州征伐で....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
れば、夫婦としては少し釣合いがまずいようだが、力弥《りきや》としては、兵馬に少し
骨っぽいところがあり、小浪《こなみ》としては、この女に少し脂《あぶら》の乗ったと....
「反抗」より 著者:豊島与志雄
るい言葉つきをしそうな若々しさがあった。にも拘らず、顔の上半分が妙に老けていて、
骨っぽい額に曇りを帯び、蟀谷《こめかみ》の皮膚がゆるんで皺を寄せていた。鼻と眼と....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
白くはあったけれども、今眼を閉じたばかりの眠ってる人のように見えたから。その顔は
骨っぽい骨格を持ち、狂神者型でさえある、苦業者の顔であった。体は金の法衣とそして....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
)の穴は、8以内の数字をあてはめてください。(2)は楽ですね。(3)は、いささか
骨っぽいですぞ。AとCを掛けて三十いくつになるためには、AとCはどんな数でなけれ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
会長は中村憲吉君と同じクラスの級長の岸範一という人が勤めていた。これも気魄のある
骨っぽい少年であった。今でも私の記憶に残ってるのは、この級が同盟休校を企てた事が....