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骨上げ
「骨上げ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨上げの前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
のです。 十二日のお葬式には最後のお寺詣りまでずっとお伴しました。今十三日はお
骨上げです。うちからは達ちゃんが行って居ります。野原の家、屋敷は只今は兼重萬次郎....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
米の主人、富雄、隆治ともう三人ばかりの男のひとたちがおともしました。 翌日はお
骨上げ。やはり降ったり照ったりでしたが、お母さんと女のひと三人がゆきました。私は....
「十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
笑みは底に潜んでいた。 火葬に付した時、頭蓋骨が仄白く原形のまま目立っていた。
骨上げの老婆は「頭の丈夫なお方でしたな。」と云いながら、骨壺の中に他の遺骨を納め....
「窓にさす影」より 著者:豊島与志雄
れてる遺骨の箱を見ながら、私はやたらに幾本もお線香を立てた。 火葬とそれからお
骨上げは、痛々しい感じだったが、直後に、清浄な感じに変った。墓窟へのお納骨は、陰....
「謎の咬傷」より 著者:小酒井不木
。そして細君の臨終の言葉をそのまま実行しようと決心した。彼は細君を火葬に附して、
骨上げをした歯骨の中から上下の門歯と犬歯合せて十二本を取り出し、それを上下の顎の....
「小山内薫先生劇場葬公文」より 著者:久保栄
時半、喪主、遺族、近親、築地代表者は四谷自宅を出発して、九時十分火葬場に到着し、
骨上げの式を行った。同十時三十分、各方面の関係者は府下北多摩郡多磨村多磨墓地に集....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
骨箱 二十五銭 一、隠亡ポチ (二人分) 四十銭 一、
骨上げポチ 四十銭 合計 金十四円八十銭也 一人の魂を葬るに....