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骨休め
「骨休め〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
骨休めの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「芽生」より 著者:島崎藤村
て、一緒に心配した甲斐《かい》が有ったと言って、自分のことのように悦んでくれた。
骨休めに、遊びに来い、こうも言って寄《よこ》した。私も何処か静かなところでこの疲....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
たことはありませんかね」 「ここのところは不漁だな」と、半七は笑った。「ちっとは
骨休めもいいだろう。このあいだの淀橋のようながらがらを食っちゃあ堪まらねえ。幸次....
「隣の嫁」より 著者:伊藤左千夫
なににわかに稼ぎださなくともえいよ。天気のえい時にはみっちら働いて、こんな日にゃ
骨休めだ。これがえいのだ。なまけて遊んだっておもしれいもんでねい。はまア薩摩芋で....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
う。」 多事な街道のことも思い合わされて、寿平次はうなずいた。 「お民、お前も
骨休めだ。まあ二、三日、妻籠で寝て行くさ。」 「兄さんの言うこと。」 兄妹がこ....
「家」より 著者:島崎藤村
が台所の方から膳を運んで来た。 お種は嘉助の前にも膳を据えて、 「今日は旦那も
骨休めだと仰るし、三吉も来ているし、何物も無いが河魚で一杯出すで、お前もそこで御....
「縮図」より 著者:徳田秋声
われ言われした。 痴話|喧嘩のあとは、小菊も用事をつけるか、休業届を出すかして
骨休めをした。 そのころになると、とっくに本郷の店も人に譲り、マダムの常子も春....
「足迹」より 著者:徳田秋声
い調子で宥めた。「姉さまもお疲れなさんしたろうに、私でも帰ったら、またゆっくらと
骨休めをなすって……。」 「そんなことを言や、病院で長いあいだ、夜の目も合わさず....
「鷭狩」より 著者:泉鏡花
客が膳の上の猪口をちょっと控えて、それはお前さんたちさぞ疲れたろう、大掃除の後の
骨休め、という処だ。ここは構わないで、湯にでも入ったら可かろうと、湯治の客には妙....
「クリスマス・カロル」より 著者:ディケンズチャールズ
間働かなければならないかとか、明日は休日で一日自宅に居るから、明日の朝はゆっくり
骨休めをするために朝寝坊をするつもりだとか云うことを話した。また、彼女はこの間一....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
も、そのあとで大儀そうな顰《しか》め顔をちょっと鏡に映しながら、その大した努力の
骨休めをしなければならなかった。日暮れになりかけても、まだすっかり身仕舞を済まし....
「庶民生活」より 著者:豊島与志雄
寄ると、老眼鏡をかけた婆さんが、おばさん相手にひそひそと饒舌っていた。おばさんは
骨休めに、婆さんの向い側の客席に腰を下して、飴玉をしゃぶっていた。 「中村さんも....
「鷲」より 著者:岡本綺堂
、宿の主人から酒肴の饗応があった。 「どなた様も日々のお勤め御苦労に存じます。お
骨休めに一杯召上がって下さいまし。」 一定の食膳以外に、酒肴の饗応にあずかって....
「かもめ」より 著者:神西清
できた例しがない。前にゃよく、二十八日の休暇を取っちゃ、ここへやって来たもんだ。
骨休めや何やら――とまあいった次第でな。ところが、くだらんことに責め立てられて、....
「参宮がえり」より 著者:田中貢太郎
れから陸へあがって飲うで来る」 「陸に飲む処があるかな」 「ありますとも、船頭の
骨休めをする処じゃ、なんでもありますよ」 「そうかなあ、昼だとちょとあがって見て....
「春泥」より 著者:久保田万太郎
もう、体をもちあつかっているんじゃァねえか?」 「たまにはいゝんだ。――たまには
骨休めに……」 「といってるうちに頤の干上るのを知らねえな。」 「ふん、戯談だろ....